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Virtual Machine

このページで想定する環境は主に2コア以上のプロセッサを搭載するパソコン・サーバです。
具体的には Core Duo 以上がおおよその目安です。Mac だと Intel 製になった機種でほぼ該当します。
メモリは 2GB あれば良いですが、4GB 以上あると快適な動作を期待できます。

これは Puppy Linux を起動する場合であって、
他のディストリビューションではもっと高い要求を求められるでしょう。

QEMU はもう少し軽いです。このページの項目を参照して下さい。

Virtual Machine とは?

そのまま直訳して「仮想マシン」内部に1台別のパソコンがあるかのように動作させます。
略して「VM」とも言います。
多くの場合、OS で動作する1ウインドウの中で別の OS を動作させます。
また、画面いっぱいに表示させる事もできます。
つまりその OS が単体で動いているかのように表示する事もできます。
Windows を使っていますか? Windows の中で Puppy を動かす事ができます。
Mac を使っていますか? OS X の中で Puppy を動かす事ができます。
VM を使えば、Puppy を使用するためにわざわざパソコンを再起動する必要はありません。

この方法にはもう一つ大きな利点があります。VM は仮想ディスクイメージで扱われます。
それは1ファイルから数ファイルで構成されて、特定のフォルダに入ります。
VM でパーティション操作をしたり、初期化して影響を受けるのはこのファイル内だけです。
今使用している環境に損害を与える事が少ない、という大きなメリットがあります。

一部は共有フォルダ機能を持ちます。
また、クラウドサービスなどの仕組みを使用するケースもあるでしょう。
これらはファイル操作による影響を反映します。
ファイルを削除した場合は共有している他の環境でも削除されるという事です。

VirtualBox

Oracle VM VirtualBox https://www.virtualbox.org/

VM にはいくつか種類がありますが、VirtualBox はその中でもおすすめできます。

  • 無料で使用できます。
  • Windows・OS X・Linux・Solaris など、多くの環境で使用できます。これは異なる OS でも表示と操作性が共通になるメリットもあります。例えば Virtual PC は Windows にしかありません。
  • VirtualBox の設定部分は日本語表示になります。これは表記を理解し設定を行える大きな要因です。
  • GUI 環境で設定が行えます。Windows が無料で使える VM には VMware Player もありますが、これはテキストファイルの編集を要し、それが難解です。
  • VirtualBox は標準で JIS 配列の Apple Keyboard で英数・かなキーを全角/半角キーに割り当てます。OS X と変わらない日本語入力を可能にしてくれます。このメリットだけでも Mac ユーザーは VirtualBox を使用すべきです。
  • 安定しています。自分が使っていて、予想外の動作を起こした事はありません。そして処理もストレスを感じません。

VirtualBox を選ばない理由は Oracle や合併前の Sun Microsystems から提供されている事でしょう。
それを気にしないなら、選択しない理由はおそらくないでしょう。

用意する Puppy Linux

.iso ファイルをダウンロードします。しかし、この .iso ファイルを CD/DVD に入れる必要はありません。
仮想ディスクとして .iso ファイルを CD を入れたかのように設定して起動する事ができるからです。
また、インストールさせる必要性がない点にも気が付いて下さい。ただし、個人保存ファイル保存用の領域は必要です。

設定項目

おそらく多くの項目はデフォルトのままでも問題ないでしょう。

  • 「Puppy Linux」などの分かりやすい名前にして、「Linux 2.6/3」
  • メモリは 256M〜512M あれば快適な動作を実現します。
  • 1 コア。コア数をおおくするのは無駄です。1 コアでも十分に快適な動作を Puppy は行ないます。
  • ハードディスクは可変 8GB。Puppy には十分に動作できる大きさです。

Precise-550JP

パピーリナックス日本語版では、Precise-550JP は CPU 動作として PAE を必須とします。
VirtualBox には設定の項目としてプロセッサのところに「PAE/NX を使用」がある事に注意しなければいけません、

ホストキー

ホストキー及びホストキーを押しながら何かキーを押す操作をしばしば使います。デフォルトは下記のとおりで、これは変更できます。

  • Windows: 右 Ctrl
  • OS X: 左 command 主に下記の操作は覚えておくと良いです。
  • ホスト: カーソルの VM と実際の OS を切り替える
  • ホスト+F: 全画面表示とウインドウ表示を切り替える
  • ホスト+C: 縮小表示と実際のピクセル表示を切り替える
  • ホスト+I: ウインドウ表示でカーソル動作がおかしい時にこれを使用して下さい
  • ホスト+E: 画面キャプチャ。これは GUI だけではなく CLI でも可能
  • ホスト+R: 再起動。強制的に行う場合に使用します。通常はメニューの選択でおこないます
  • ホスト+P: 電源オフ。強制的に行う場合に使用します。通常はメニューの選択でおこないます

QEMU

QEMU(キューエム)という選択肢もあります。
上記の VM よりも要求スペックが低くなっています。

OS X で公開されている QEMU 派生の Q は今のところあまりおすすめできません。
VirtualBox より動作が明らかに重いのと、日本語入力に問題が生じるためです。

QemuPuppy

Puppy Linux を動作する前提で公開されている QEMU があります。
Windows 版と Puppy Linux 版があります。
Puppy Linux 版は Puppy Linux 上で別の Puppy を起動できる、という事です。
シノバーさん user:shinobar さんが公開しています。詳細は下記です。

http://sakurapup.browserloadofcoolness.com/viewtopic.php?t=1446 http://shino.pos.to/party/bridge.cgi?puppy/pup4/QemuPuppy/qemupuppy.html