インストール /

Windows EXE インストーラー

Windows が入っているパソコンをご利用ですか? Linux に触れるのははじめてですか?
もしこれらに該当するのであれば、この方法は Linux に触れる第一歩になるはずです。

Puppy Linux では .iso 以外に .exe 形式のインストーラーも存在します。
これは Windows で実行する事で、Puppy Linux を容易にインストールする事ができます。
Windows XP・7・8・8.1 に対応します。Windows 8.1 は Precise-571JP のみ正式対応しています。

下記リンクには Windows10 などにも対応するインストーラー LICK の記述があります。 むしろそちらをご覧ください。
日本語フォーラム https://sakurapup.com/forum1/viewtopic.php?f=25&t=3245
走れパピー http://shinobar.net/linux/puppy_lick.html

このインストーラーはパーティションやフォーマット(初期化)の操作は一切行いません。
これは今の環境を破損させる事なく、安全に Puppy Linux をインストールできるという事です。

不運にも、Puppy Linux を起動できない環境もあるかもしれません。
でもその多くは Windows は問題なく起動できる状態にあるはずです。
フォーラムで支援を求めて下さい。もしかしたら起動できるようになるかもしれません。
または、Windows からインストールした Puppy を削除する事もできます。
Windows と Linux など、復数の OS をすでにインストールしている場合は、
復数のブートローダーが共存する事になり、正常な起動ができなくなるかもしれません。
この場合は手動で起動の設定を行う必要がある点にご注意下さい。

インストールは Windows の起動ドライブである C ドライブ内にフォルダを作成します。
Windows の起動方法として Puppy Linux のブートローダーである
GRUB4DOS を起動するように追加設定します。

インストール完了後、再起動により OS の選択画面となり、
Windows と Puppy Linux が選択できるようになります。
Puppy Linux を選択すると GRUB4DOS が起動し、Puppy Linux の専用起動メニューとなります。
ここでは RAM モードでの起動を選択する事ができます。
また、復数のバージョンをインストールした場合は、このメニューに全て表示されます。

起動の優先順位を変更する

Windows と Puppy Linux の起動優先順位を変えたい場合、自動起動する時間を変えたい場合は
Windows から設定の変更を行うのが容易です。

Windows XP・Vista・7 の場合

  1. スタートメニューから コンピュータ右クリックプロパティ を選択
  2. システムウインドウから左にある システムの詳細設定 を選択
  3. システムのプロパティウインドウで 詳細設定 タブが選択されている事を確認し、
    起動と回復 枠内の 設定 を選択
  4. 起動と回復ウインドウから
    既定のオペレーティングシステムとオペレーティング システムの一覧を表示する時間を設定変更

Windows 8・8.1 の場合
OS の選択メニューから設定を変更できます。

Puppy Linux が含まれているフォルダ名を変更する

Puppy Linux で操作したい場合は「Do not load save file」を選択して下さい。
普通にファイル名を変更した後、
そのドライブ(ファイルシステム)のルートにある
menu.lst と menu-avanced.lst をテキストエディタで開き、
変更したフォルダ名に書き換えます。

もし起動しなくなった場合でも慌てずに Windows から編集して下さい。
または Puppy Linux を CD から起動して編集する改善方法もあります。

Windows を残して Puppy Linux を削除する

他のプログラム同様にコントロールパネルから「アプリケーションの削除」で削除可能です。

Puppy Linux を残して Windows を削除する

念のため、/mnt/home から Puppy Linux のフォルダをバックアップすると良いでしょう。
フォルダ内をコピーして別の場所に保管するだけです。
または個人情報ファイルだけのバックアップでも構いません。

  1. Puppy Linux を起動します。
  2. /mnt/home 内から以下のファイルを残して、他のファイルを削除します。
    もちろん残したいファイルがあれば、それは残して下さい。
    Puppy Linux のフォルダとその中身(例えば Puppy-Linux-571)
    .sfs ファイル
    
  3. セットアップ - Grub4Dos ブートローダ を起動し、ブートローダをインストールします。
    MBR へ GRUB4DOS を書き込んで下さい。この時 Windows の項目を消しても構いません。

もし、Windows のリバカリー領域が残っている場合は、これを Gparted で削除する事もできますが、
その領域も使用したい場合は Puppy Linux を RAM モードで起動する事で操作可能です。
パーティション操作が心配であれば、もちろんそのままにしておいても構いません。

再起動して起動できない場合は 2. または 3. の手順で失敗しています。
この場合 CD・DVD または USB メモリ等から起動し、
普通に Puppy Linux 本体とブートローダのインストールを行って下さい。
正常に起動できる事をかくにんした後、個人情報ファイルは生成せず、
バックアップをインストール先に戻す事で、従来の環境に戻す事が可能です。

起動しない場合

何だかの原因でまれに起動しない場合があります。今のところ分かっているのは以下の状態です。

C ドライブに圧縮をかけている

Windows のファイルシステム NTFS では、圧縮をかける事ができます。 エクスプローラ等ではフォルダ・ファイル名が青く表示される状態です。 この場合は起動できない事が分かっています。

その他「Not Found」になる

インストーラーは正常に行われていても Not Found となって起動しない場合があります。 現在のところ、これの明確な原因は判明していません。 予測的に考えられるのは本体 .sfs の分断化です。もしかするとデフラグで改善するかもしれません。