このプロジェクトについて

プロジェクト概要

このプロジェクトは樋口様が開発されたMikuMikuDanceのモデルをXBox上で利用するためのライブラリです。
MikuMikuDance用の3Dモデル(モデリングソフト及びMMD用各種ツールで制作)及び作成したモーションファイルを読み込み、モデルに3Dアニメーションをさせるためのライブラリです。
開発はC#+XNA Framework3.1で行い、対応プラットフォームはWindows及びXBox360となる予定です。

プロジェクトの経緯と意図

樋口様が制作されたMikuMikuDance(以下MMD)は「簡単にダンスを踊らせることができるソフト」として、2010年現在、ニコニコ動画内でデファクトスタンダードとなっています。
そして、MMDには有志が作成したオリジナルモデル作成のためのツールを始め、様々なツールが制作されており、クリエイターが様々なモデルダンスムービーを作る環境は整っています。

MMDに関してよく知らない方はMikuMikuDanceの項目へ。

ところで、MMDは「ダンス」のソフトとして使われていますが
当然ですが、このソフトはダンスに限らず
歩く、剣を降る、バク転をするなどの「3Dモデルアニメーション」を行わせることも可能です。
そして、そのアニメーションを「モーションファイル」としてモデルとは別ファイルに出力可能です。
また、モーションファイルは(規格が合っていれば)別のモデルに適応し、別のモデルに同種のアニメーションを行わせることも可能です。
つまり、MMDはモデルを元にアニメーションを作成するソフトとして利用可能ということになります。

ところで……
MMDで作ったモーション、そのままゲームで利用できたら面白くない?
現在、DirectX及びXNAで主流(と筆者が思う)のアニメーションはXファイル、.fbxのスキンメッシュアニメーションですが
アニメーションを正しく出力するフリーのソフトは少なく、また、別のモデルファイルにアニメーションを利用側(ゲームプログラム側)で差し替えるというのは(たぶん)出来ません。
また、3Dアニメーションライブラリ自体も数が少ないです。
その中で、アニメーションを別ファイルで管理し、(規格さえ合わせれば)どんなモデルにも適応可能なアニメーション制作フレームワークは、新たな可能性を開くものだと思います

プロジェクト目標及びその先

本プロジェクトは
MMDで作った3Dモデルのアニメーションをゲームやツール等で簡単に利用できるライブラリの制作を目標とします。
できたライブラリはMITライセンスのオープンソースなので、ライセンスに従い、自由に使用してください。
このプロジェクトの目標はライブラリの作成までですが
このライブラリを利用したゲームの作成、ツールの作成
そして最終的にはMMDをデファクトスタンダードとした、共通の3Dアニメーション・フレームワークが出来たらいいなぁとは思っています。