= Eclipse IDEのインストール = Ubuntu Linux 9.04にEclipseをインストールします。Ubuntu LinuxにはEclipseがパッケージされていますが、古いので直接[http://www.eclipse.org Eclipseのサイト]からダウンロードしてきてインストールします。 == java実行環境の用意 == まず最初に、javaの実行ランタイムをインストールしなければなりません。次のコマンドを端末から実行してインストールしてください。 {{{ code sh sudo apt-get install sun-java6-jre }}} なお、他にjavaアプリケーションがインストールされている場合、gunのjavaもインストールされている可能性があります。この場合、複数のjava実行環境を切り替えながら作業しなければなりません。その場合、次のコマンドで切り替えを行ってください。 {{{ code sh sudo update-alternatives --config java }}} == Eclipseのインストール == IDEには[http://www.eclipse.org/downloads/packages/release/ganymede/sr2 Eclipse 3.4 Ganymede]を使います。これを書いている時点での最新版は 3.5 Galileoですが、Galileoには必要となるプラグインが用意されていません。新版だからまだ対応していないのか、方針が変わったのかは不明です。[http://www.eclipse.org/downloads/download.php?file=/technology/epp/downloads/release/ganymede/SR2/eclipse-java-ganymede-SR2-linux-gtk.tar.gz Linux用の実行パッケージ]をダウンロードしてください。展開すると eclipse フォルダが現れますので、次のコマンドでインストールします。 {{{ code sh sudo mv eclipse /opt }}} Eclipseを起動するには以下のコマンドを使います。 {{{ code sh /opt/eclipse/eclipse & }}} 初回起動時に新しいworkspaceを作るよう促されます。workspaceは複数ソフトウェア・プロジェクトを入れておく作業場です。たとえばTOPPERS/JSPソースツリーやアプリケーションのソースツリーなどがそれぞれ独立したプロジェクトとして扱われ、workspaceはそれらを置く場所として機能します。おのおののプロジェクトは独立したビルド・オプションやCVSリポジトリを持つことが出来ます。 workspaceの場所と名前は好きにしてかまいません。デフォルトでは ~/workspaceです。以下の文書ではこのディレクトリをworkspaceとして説明を進めます。 == GDB Hardware Debugging の取得 == GDB Hardware Debugging featureは、GDB経由で組み込みデバイスのデバッグを行うときに便利な機能です。標準では同梱されていませんので、EclipseのUpdate機能を使って取得します。 メニューバーから Help -> Software Updates ... を実行すると、Software Updates and Add-ons ダイアログが開きます。ここで"Available Software"タブをクリックします。利用できるソフトウェアパッケージのリストが現れますので、ツリーを開いてGDB Hardware Debuggingをチェックし、Install...ボタンを押してください。 [[Embed(eclipse_get_hardware_debugging.png, caption=図1 GDB Hardware Debuggingのインストール)]] インストールが終わると、Eclipseの再起動を促されます。ダイアログをすべて閉じて、メニューバーから File -> Restart を実行し、IDEを再起動します。 メニューバーから Run -> Debug Configurations... を実行してください。ダイアログが開きます。左のリストにGDB Hardware Debugging項目が現れたらインストールは成功です。 [[Embed(eclipse_hardware_debuggin.png, caption=図2 インストール完了)]]