Server Framework for Java(Web版)
ブランクプロジェクト 導入手順

概要

これはTERASOLUNA Server Framework for Java(Web版)のブランクプロジェクトを導入する手順書です。
ブランクプロジェクトを導入することにより、TERASOLUNAフレームワークを使ったアプリケーション開発環境を構築することが可能になります。

前提条件

導入環境には、あらかじめ下記のものが用意されている必要があります。

  • Java 2 Runtime Environment Standard Edition 1.5.0
  • Eclipse SDK 3.2.2 + WTP 1.5.5
  • WebAPサーバ:Apache Tomcat 5.5.23
  • Apache Ant 1.6.5 (EclipseのAntプラグインのみでも可)

併記されているバージョンを元に動作確認を行っていますが、このバージョン以外の環境での動作を制限するものではありません。
また、これらのインストール及び設定の手順については、別途Web上の利用ガイド等を参照してください。

Antタスク一覧

プロジェクトの「\ant」フォルダには、antタスクが記述された「build.xml」が存在します。以下がantタスクの一覧です。

antタスク説明
clean作成したwarファイル、コンパイルされたクラスファイルの削除を行う。
compileコンパイルを行う。
native2asciinative2asciiにてプロパティファイルのコード変換を行う。
deployプロジェクトのデプロイを行う。
createJavaDocJavaDocの生成を行う。

サーバーの追加(WTP環境)

EclipseにWTPプラグインが導入されている場合、以下の手順でサーバーを追加します。

  1. Eclipse画面にて「ウィンドウ」>「ビューの表示」>「その他」を実行し、「サーバー」を選択し「OK」をクリックします。
  2. サーバービューで右クリック「新規」>「サーバー」を実行します。
  3. 「Apache」>「Tomcat v5.5 サーバー」を選択し、「次へ」をクリックします。
  4. 「Tomcat」を選択し、「次へ」をクリックします。
  5. 自端末の環境に合った「Tomcat インストール・ディレクトリー」を選択します。
  6. 「終了」をクリックします。

プロジェクトの実行(共通)

ブランクプロジェクトをインポートします。

1. ZIPファイルの展開

terasoluna-spring-thin-blank_(バージョン番号).zipを任意のフォルダに展開します。

展開されたterasoluna-spring-thin-blank_(バージョン番号).zipのフォルダ名が「terasoluna-spring-thin-blank」であることを確認します。
展開ツールや展開のしかたによっては、フォルダ名が「terasoluna-spring-thin-blank_(バージョン番号)」となる場合がありますが、フォルダ名を手動で「terasoluna-spring-thin-blank」に変更してください。

2. Eclipseへのインポート

  1. Eclipse画面にて「ファイル」>「インポート」を選択します。
  2. 「既存プロジェクトをワークスペースへ」を選択し「次へ」をクリックします。
  3. 「ルート・ディレクトリーの選択」にチェックが入った状態で「参照」をクリックし、ブランクプロジェクトを展開した親フォルダを指定します。
  4. 「terasoluna-spring-thin-blank」にチェックが入っていることを確認し、「終了」をクリックします。

プロジェクトの実行(WTP環境)

WTPプラグインを利用する場合、以下の手順でプロジェクトを実行します。

3. サーバーへの追加

サーバービューで「terasoluna-spring-thin-blank」のプロジェクトをサーバに追加します。

4. Tomcatの起動および、実行確認

  1. サーバーを始動します。
  2. http://localhost:8080/terasoluna-spring-thin-blankにアクセスします。
  3. 「-- ようこそTERASOLUNAへ --」という画面が表示されればデプロイ成功です。

プロジェクトの実行(非WTP環境)

WTPプラグインを利用しない場合、以下の手順でプロジェクトを実行します。

3. antタスクの実行

  1. プロジェクトの「/ant/build.properties」を自端末の環境に合った値に書き換えます。
    • 詳細はbuild.propertiesを参照してください。特にパス関連に関しては十分確認してください。
  2. 「build.properties」の修正後、「/ant/build.xml」を右クリックしantタスクの「deploy」を選択して実行します。

4. Tomcatの起動および、実行確認

  1. デプロイ先のTomcatを起動します。
  2. http://localhost:8080/<context.name>/にアクセスします。
    • 「<context.name>」は、build.properties内に記述した値であり、デフォルトはterasoluna-spring-thin-blankとなっています。
  3. 「-- ようこそTERASOLUNAへ --」という画面が表示されればデプロイ成功です。