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sciLoggerの結線・電源投入からデータ取得までの流れを解説します。
付属のACアダプタ(12V出力)または、電源装置(12V)を用意します。
付属のDC電源コードを使用してください。
DCプラグの中心がプラスです。極性の間違いに注意してください。
sciLoggerの消費電力は0.3A@12V程度です。余裕を持った電源を用意してください。
OveroのシリアルコンソールをPCに接続する手順です。
まず、PCとUSBシリアル変換器などを用意します。 また、PCにはTeraTermなどのターミナルソフトをインストールしておきます。
ハーネスのDsub9PオスコネクタでOvero Consoleと書いてあるコネクタがシリアルコンソールです。
付属のシリアルケーブル(クロス)でOvero ConsoleコネクタとPCのCOMポートをつなぎます。
PCでターミナルソフトを起動します。 ターミナルソフトのパラメータは、下記を設定します。
115200bps 8bit 1stop non-parity
Linuxの場合は、screenコマンドで接続できます。 COMポートが/dev/ttyUSB0の場合
電源を投入します。
正常に動作すれば、CPU2010基板のJ1に付いている赤色LEDがGPSの1Hz信号で点滅します。
LCD表示は、Overoが起動してから表示を始めます。起動には1分程度かかります。 LANに接続していない場合は、もう少し時間がかかります。プラス1分程度。
ターミナルソフトでENETRを入力して、ログインプロンプトが出てくれば接続成功です。
ユーザー名 root パスワード なしでログイン出来ます。 ログイン出来れば、Linuxのシェルなので一般的なコマンドが使用できます。
LCDの表示サイズは、20文字4行です。 時刻(UT)とAD変換データが毎秒更新されます。 時刻はAD変換データのタイムスタンプなので、現在時刻に対して約1sec位遅れています。
11/12/17 12:34:56 07 1 123456 4 -12345 2 1234567 5 123456 3-1234567 6 1234567
YY/MM/DD HH:MM:SS GG 1+AAAAAAA 4+DDDDDDD 2+BBBBBBB 5+EEEEEEE 3+CCCCCCC 6+FFFFFFF
内容 | |
YY/MM/DD HH:MM:SS | ADデータのタイムスタンプ |
GG | GPSの時刻ステータス 07=GPS時刻fix |
+AAAAAAA | CH1 DATA (LSB) ±8,388,608 |
+BBBBBBB | CH2 DATA (LSB) |
+CCCCCCC | CH3 DATA (LSB) |
+DDDDDDD | CH4 DATA (LSB) |
+EEEEEEE | CH5 DATA (LSB) |
+FFFFFFF | CH6 DATA (LSB) |
sciLoggerはGPS時刻から正しい時刻が得られるようになると、AD変換のサンプルをGPSからのクロックで同期します。そして、データファイルへの記録を自動的に開始します。
●確認方法
LCD表示右上に07の数値が出ていれば、GPS時刻がfixしているのでデータファイルを記録しています。
●データファイルの確認
シェルでデータ記録ディレクトリのファイル一覧を取得する。データファイルは、年と月のディレクトリに分類して記録されている。
コマンド例 2011年12月17日の場合
# ls /home/data/2011/12 20111217.sec 2011121706.high 2011121707.high #拡張子がsecのファイルが、1秒データファイルです。 拡張子がhighのファイルが、高速サンプルデータファイルです。
1秒データファイルは、50HzサンプルしたADデータを1秒平均しています。 高速サンプルデータファイルは、50HzサンプルのADデータをそのまま記録しています。
1秒データファイルはテキストファイルなのでデータファイルをtailコマンドでモニタできます。
●コマンド例 2011年12月17日場合
# cd /home/data/2011/12 # tail -f 20111217.sec
●データ例
2011/12/17 13:50:16, 28,07,+609180,-257420,-350332,-744858, +25635,+675248 2011/12/17 13:50:17, 28,07,+609159,-256616,-350501,-744908, +25321,+675201 2011/12/17 13:50:18, 28,07,+609121,-256997,-350871,-744918, +25390,+675214 2011/12/17 13:50:19, 28,07,+609190,-256909,-350048,-744984, +25238,+675189 2011/12/17 13:50:20, 28,07,+609103,-257868,-350293,-744977, +25488,+675297 2011/12/17 13:50:21, 28,07,+609117,-255765,-350489,-744974, +25152,+675348 2011/12/17 13:50:22, 28,07,+609179,-256637,-350675,-745011, +25591,+675265
●1秒データ記録フォーマット
バイナリファイルなのでそのままでは見ることが出来ません。デコードプログラムが必要になります。
デコードプログラム http://git.sourceforge.jp/view?p=scilog/decode_sci.git
高速サンプルデータの記録周波数とAD前段のアンプゲインを変更できます。 設定ファイル/etc/scilog.confを書き換えてデータ収録プログラムを再起動します。
設定ファイルのフォーマットについては、下記ページを参照。
●データ収録プログラムの再起動方法
シリアルコンソールで下記コマンドを実行
# mykillall # mystart
CPU2010基板上のPIC24Fからシリアルでデータが出力されています。
ハーネスのDsub9PオスコネクタでPIC UART2と書いてあるコネクタがシリアルコンソールです。
付属のシリアルケーブル(クロス)でPIC UART2コネクタとPCのCOMポートをつなぎます。
PCでターミナルソフトを起動します。 ターミナルソフトのパラメータは、下記を設定します。
19200bps 8bit 1stop non-parity
Linuxの場合は、screenコマンドで接続できます。 COMポートが/dev/ttyUSB0の場合
下記のようなデータを受信します。ADの1sec平均値とタイムスタンプです。
2011/12/26 01:46:24.-00206293,92799000ms, 4ns,07,-4173771,-4171874,-4172232,-4174581,-4173096,-4172141 2011/12/26 01:46:25.-00206296,92800000ms, 4ns,07,-4168444,-4166547,-4166908,-4169249,-4167762,-4166813 2011/12/26 01:46:26.-00206300,92801000ms, 4ns,07,-4162429,-4160536,-4160895,-4163235,-4161755,-4160804 2011/12/26 01:46:27.-00206304,92802000ms, 5ns,07,-4155697,-4153805,-4154167,-4156502,-4155017,-4154072
YYYY/MM/DD HH:MM:SS.nano , tow , tacc , valid , CH1 , CH2 , CH3 , CH4 , CH5 , CH6 CR LF
記号 | 説明 |
YYYY/MM/DD HH:MM:SS | タイムスタンプ 年月日時分秒(UTC) |
nano | LEA-6T NAV-TIMEUTCパケットnanoより Nanoseconds of second (UTC) Unit:ns |
tow | LEA-6T NAV-TIMEUTCパケットiTowより GPS Millisecond Time of Week Unit:ms |
tacc | LEA-6T NAV-TIMEUTCパケットtaccより Unit:ns |
valid | LEA-6T NAV-TIMEUTCパケットvalidより |
CH1 | AD CH1 1sec avg data(LSB) |
CH2 | AD CH2 1sec avg data(LSB) |
CH3 | AD CH3 1sec avg data(LSB) |
CH4 | AD CH4 1sec avg data(LSB) |
CH5 | AD CH5 1sec avg data(LSB) |
CH6 | AD CH6 1sec avg data(LSB) |
bit | Name | Description |
0 | validTOW | 1 = Valid Time of Week |
1 | validWKN | 1 = Valid Week Number |
2 | validUTC | 1 = Valid UTC (Leap Seconds already known) |
NAV-TIMEUTCパケットについては、下記URLのレシーバー解説プロトコル仕様書を参照。
http://www.u-blox.com/ja/download/documents-a-resources/u-blox-6-gps-modules-resources.html
シリアルコンソールなどのシェルで下記コマンドを実行。
# haltPower down.と表示されたら電源を切る。
設定ファイルの詳細については以下を参照。
出荷時はDHCP設定です、固定IPに変更するには下記を参照して下さい。
ntpdが動いておりntpサーバーにアクセスしてLinuxのシステム時計を合わせています。設定ファイルは/etc/ntp.confです。デフォルトではntp.nict.jpにアクセスします。
ntpサーバーへアクセスできない環境の場合は、データ収録プログラムの設定ファイル/etc/scilog.confを書き換えることでGPS時刻をLinuxのシステム時計に設定することができます。出荷時はこの機能はOFFになっています。つまりntpサーバーを使用する設定になっています。
ntpdによるntpサーバーへのアクセスしをOFFにする場合は、/etc/ntp.confの以下の行を#でコメントアウトして下さい。
server ntp.nict.jp <ーコメントアウトする設定ファイルの詳細については以下を参照。