[JM:03761] Re: [POST:DP] GNU gsl 2.7.1 (man1, man3)

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matsuand michi****@gmail*****
2022年 5月 31日 (火) 10:23:46 JST


matsuand です。
作業お疲れさまです。

On Mon, May 30, 2022 at 9:01 AM ribbon <jm****@ribbo*****> wrote:
>
> <STATUS>
> stat: TR
> ppkg: GNU gsl 2.7.1
> page: *.1, *.3
> date: 2022/05/29
> mail: ribbo****@users*****
> name: ribbon
> </STATUS>
>
> man1/gsl-config.1
>
> オリジナルは
> "I<gsl-config> is a tool that is used to configure to determine the compiler "
> "and linker flags that should be used to compile and link programs that use "
> "I<GSL>. It is also used internally to the .m4 macros for GNU autoconf that "
> "are included with I<GSL>."
>
> で、現在は
> "I<gsl-config> は、 I<GSL> を利用するプログラムをコンパイルおよびリンク"
> "の際に用いるべき、 コンパイラーフラグおよびリンカーフラグを定めるため"
> "に利用するためのツールです。 また内部的に、 GNU autoconf が I<GSL> を"
> "用いた .m4 マクロのために利用しています。
>
> となっていますが、最後の文節を
> また、I<GSL> に含まれる、GNU autoconf 用の.m4 マクロも、内部的に利用しています。
>
> としました。

旧訳はたしかに、端折っていて適切ではありませんでした。

ただしご提案訳は少々おかしいと思います。
上記ご提案訳によると、主語が m4 マクロになってしまいます。
「m4 マクロを内部的に利用しています」ではなく、
「m4 マクロに対して gsl-config が用いられています」
だと思います。

当該文の主語はあくまで gsl-config であって、
修飾語句を取り除いた状態から徐々に付け加えて
いくと、以下のような解釈になると思います。

・gsl-config は m4 マクロに対しても内部的に用いられています。

・gsl-config は、GNU autoconf 用の m4 マクロに対しても
 内部的に用いられています。

・gsl-config は、GSL を使って含まれている(提供されている)
 GNU autoconf 用の m4 マクロに対しても、
 内部的に用いられています。

上のようにして修飾語句をつけ加えていくと、いかにも
直訳的になって、読みにくく不自然です。

以下のような、やや意訳となる訳を考えてみました。
ご検討ください。

GSL では GNU autoconf 用の .m4 マクロを提供していますが、
gsl-config はそのマクロの内部でも用いられています。

# 実際に gsl のソースを覗いてみました。
# gsl.m4 がその m4 マクロであるようで、
# そのファイル内で、実行ファイル gsl-config が
# 用いられています。本文はそのことを言っていると
# 今回初めて理解しました。(理解したつもり)

internally を単純に"内部的" と訳すのではなく、
「そのマクロの内部でも」と訳すことで、結構、自然な
日本語になったかと思うのですが。


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