<STATUS> stat: RO ppkg: util-linux (2.36) page: script.1 date: 2020/11/14 mail: cyoic****@maple***** name: Chonan Yoichi </STATUS> 翻訳完了にします。一箇所を抜かして、言い回しなど、細かい点の変更をしただけです。 その一箇所というのは、この部分。 -c, --command command Run the command rather than an interactive shell. This makes it easy for a script to capture the output of a program that behaves differently when its stdout is not a tty. "for a script to capture" の "script" を script コマンドのことだと考えて きましたが、これは、スクリプトファイルではないかと思うようになりました。それで、 こんな風に変更しました。 対話シェルではなく、command を直接実行する。 そうすることで、 標準出力が端末 (tty) ではない場合に動作が違ったものになる プログラムの出力が、シェルスクリプトから取り込みやすくなる。 このようにした理由の一つは、ほかのところで script コマンドについて語っている場合、 冠詞なしの "script" か、定冠詞付きの "the script" を使っているのに対して、 ここだけ "a script" と不定冠詞だからです。script コマンドのことなら、やはり ここでも "script" か "the script" になったのではないでしょうか。 理由はもう一つあります。こんなふうにシェルスクリプトを二つ作ってみます。 $ cat lstrial1.sh #!/bin/sh script -c "ls" -ttime1.dat out1.file $ cat lstrial2.sh #!/bin/sh script -ttime2.dat out2.file <<END ls END この二つのスクリプトを実行してみると、script のバージョンが 2.34、あるいは それ以前の場合、"-c" オプションを使った lstrial1.sh では ls の結果が out1.file に残りますが、"-c" を使わない lstrial2.sh では ls の結果が out2.file に記録されないのです。 スクリプトの中からではなく、直接シェル上で "script -ttime.dat out.file <<END" を実行したときは、2.34 以前でも、ls の結果がログファイル out.file に記録されます。 (なお、バージョン 2.35 以後では、どちらのスクリプトを使っても、ls の結果が ログファイルに残ります。) というわけで、このオプションの説明 "This makes it easy for a script to capture the output ..." は、説明不足だと思いますが、そのへんのことを 言っている (言っていた) のではないかと思うのです。 例によって、添付ファイルの構成を書いておきます。 $ tar tzf script-2.36-rel.tar.gz script-2.36-rel/ script-2.36-rel/po4a/ script-2.36-rel/po4a/man1/ script-2.36-rel/po4a/man1/script.patch script-2.36-rel/po4a/man1/script.po script-2.36-rel/release/ script-2.36-rel/release/man1/ script-2.36-rel/release/man1/script.1 script-2.36-rel/original/ script-2.36-rel/original/man1/ script-2.36-rel/original/man1/script.1 -- 長南洋一 -------------- next part -------------- テキスト形式以外の添付ファイルを保管しました... ファイル名: script-2.36-rel.tar.gz 型: application/octet-stream サイズ: 15806 バイト 説明: 無し URL: <https://lists.osdn.me/mailman/archives/linuxjm-discuss/attachments/20201114/ad9c0498/attachment.obj>