[JM:00354] Re: [POST:DP] man man2html.1

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R4000 2.2 tati****@kc5*****
2011年 8月 27日 (土) 18:03:48 JST


こんにちは、立花@鎌ヶ谷市です。
#長くなり過ぎるので、引用は縮めています

In <20110****@maple*****>,
 at Date: Sat, 27 Aug 2011 12:31:21 +0900 (JST),
  on Subject: [JM:00353] Re: [POST:DP] man man2html.1 ,
   長南洋一 <cyoic****@maple*****> writes:

| まず、メソッドについては、おっしゃるとおり、
| 
|   参照先が man ページであるハイパーリンクは、一般に以下のような
|   形式で生成されます。
| 
|         <method:cgipath><man2htmlpath><separator><manpage>
| 
| で一般的な説明がなされています。また、オプション -h, -H, -l, -L の
| 説明にも出てきます。たとえば、
| 
|   -h   method:cgipath を http://localhost にします。デフォルトです。
| 
|   -l   method:cgipath を lynxcgi:/home/httpd に設定します。
| 
| Wikipedia JP では、URL のこの部分を「スキーム」と呼んで
| いました。「スキーム」が普通の表現なら、前訳者が「メソッド」を
| 省略して訳したのも、確かにわからないこともありません。
| でも、少なくともこのマニュアル内では「メソッド」で通しているので、
| 「メソッド」という言葉を使っても、よいのではないかと思います。

個人的にいきなり「メソッド」が出てくるのに違和感があったので、
訳注を追加してみました。

.\"O The general form of a hyperlink generated for a man page reference is
参照先が man ページであるハイパーリンクは、一般に以下のような形式で生成
されます。
.IP
<method:cgipath><man2htmlpath><separator><manpage>
.LP
(訳注: method は、URLスキームを指します。以下ではメソッドと呼びます。)
.LP
.\"O with a default as shown above. The parts of this hyperlink
.\"O are set using the various options.
デフォルトは上の通りですが、ハイパーリンクの各部は各種オプション
を用いることでいろいろ設定できます。


| 本題に入ります。現行の訳はこうなっています。
| 
|   httpd が稼動していないマシンでは、lynx で lynxcgi を用いれば、
|   man ページを閲覧することができます。
| 
| わたしにはこの文章がよくわかりませんでした。lynx を使うのは、
| html 版の man ページを読もうとするユーザで、lynxcgi メソッドを
| 用いるのは (言い換えれば、html 版 man ページ中のリンクを
| http://localhost ではなく、lynxcgi:/home/httpd にするのは)、
| html 版 man ページを用意する管理側でしょう (cgi スクリプト中で
| 動的に変換するとしても)。「lynx で lynxcgi を用いれば」というのは、
| どういうことなんでしょうか。
| 
| 何度も考えて、やっと気がつきました。現行訳の「lynx で lynxcgi を
| 用いれば」というのは、「ユーザが lynx を使って、http://localhost
| ではなく、lynxcgi://home/httpd のリンクの方をたどれば」という
| 意味なんですね。確かに、その解釈はあると思います。でも、「lynx で
| lynxcgi を用いれば」という表現は曖昧だとも思います。
| 
| 現行の訳文は method を省略しているだけではなく、
| 
|   When some http daemon is running, lynx, or any other browser,
|   can be used to browse the man pages, using the http method.
| 
| の「using the http method.」も省略しています (これを省略しては
| まずいと思うのですが)。原文は、lynxcgi method と http method を
| はっきり対照した、次のような構造になっています。
| 
|   On a machine without running httpd,
|   ...
|   using the lynxcgi method.
| 
|   When some http daemon is running,
|   ...
|   using the http method.
| 
| すなわち、このパラグラフは lynxcgi メソッドと http メソッドの
| 使い分けを説明しているのだと思います (言い換えれば、-l 系と
| -h 系のオプションの補足説明です)。

説得されました。

| 細かい話ですから、どうでもよいと言えば、どうでもよいのですが、
| ついでですから、書いておきます。
| 
| > .\"O (The first of these can be tuned by options - see below.)
| 
| > (上に列挙した最初のものについてはオプションによって変更できます - 以下の記述を参照のこと)
| 
| tune というのは、「(ピアノを) 調律する、(エンジンを) 調整する、
| (波長を) 同調させる」というふうに使いますから、「変更する」だけ
| では強すぎるのではないかと思います。「オプションによって細かい
| 変更 (あるいは、調整) が可能です」ぐらいではないでしょうか。

「調整」に変えるだけでいろいろ変えられる雰囲気が伝わる気もします。

--
tati****@kc5*****				立花 晃@鎌ヶ谷市




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