[tomoyo-users 922] Re: use_ppprofile 2 の WARNING メッセージ

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Tetsuo Handa from-****@I-lov*****
2011年 10月 13日 (木) 06:46:36 JST


早間義博さんは書きました:
> tomoyo-tools-2.4 にしてから profile 2 での WARNING: ログが出ないの
> ですが、何か指定が必要ですか。

まず、他の読者の混乱を避けるために、カーネル側とユーザランド側の区別を
はっきりしたいと思います。 tomoyo-tools は、ユーザランド側のプログラムです。

TOMOYO 2.2 の TOMOYO-WARNING: や TOMOYO 2.3 の WARNING: は、カーネル側の
プログラムが出力しているメッセージです。 TOMOYO 2.4 で WARNING: が出ないのは、
ログの洪水を避けるために出力しない仕様に変更されたからです。

tomoyo-tools-2.4 をインストールしたから出ないのではなく、
TOMOYO 2.4 対応のカーネルを利用しているから出ないのです。

> use_profile 2 の状態で無許可の行為が行われた場合、無許可の行為があっ
> たことを知りたいのですが、log または tomoyo-notifyd による認識いず
> れかを得るにはどのようにしたら良いのでしょう。

TOMOYO 2.4 以降では、ポリシーに違反したアクセス要求のログは
/sys/kernel/security/tomoyo/audit に出力されます。 /usr/sbin/tomoyo-auditd を
実行することにより、 use_profile 2 で発生したポリシーに違反したアクセス要求の
ログは /var/log/tomoyo/reject_002.log に保存されます。この設定は
/etc/tomoyo/tools/auditd.conf で指定できます。

> 2台のホストで profile が異なる状態で同じコマンドが実行されました。
> profile 1 のもとで実行した場合に
> file create  /var/lib/local/pgmexe 0666
> が追加されているのに
> policy 2 もとでは WARNING ログも残らず、tomoyo-notifyd からのメール
> も来ません。
> どちらも対象となるディレクトリに対する policy はありません。
> (無許可の状態です。)

/usr/sbin/tomoyo-queryd や /usr/sbin/tomoyo-notifyd は強制モード(デフォルト
設定では use_profile 3 )で発生したポリシー違反を通知するためのものです。

強制モードで発生したポリシーに違反したアクセス要求のログは、
( /usr/sbin/tomoyo-queryd や /usr/sbin/tomoyo-notifyd が動作している場合、)
/sys/kernel/security/tomoyo/query にも出力されます。

強制モードではない場合、 /sys/kernel/security/tomoyo/query には出力されない
ため、 /usr/sbin/tomoyo-queryd と /usr/sbin/tomoyo-notifyd は何もしません。




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