Toshiharu Harada
harad****@nttda*****
2008年 6月 3日 (火) 10:39:42 JST
6月3日現在のメインライン化関連情報です。 Miklos氏がvfs関連のコードの整理の最終段階のひとつとして、 LKMLに投じたvfsmountを渡すためのパッチ http://lkml.org/lkml/2008/5/29/217 について、ぞろぞろと反対の意見がでてきました。 ただ、理由や論点があまり明確になっていません。 当初、Miklos氏はこれを強行突破しようとしたように 見えますが、反対の意見が複数ありそれは 困難と思われます。 反対意見の中には、「VFSに手を入れたくない」と 「パス名ベースのMACをあきらめろ(しつこいぞ)」という声が 見え隠れしていますが、その本質(根っこ)は現時点では まだ見えていません。 ここまでの流れについて、2chに解説を書いている人が いますので、興味ある方は参考にして下さい。 http://pc11.2ch.net/test/read.cgi/linux/1152257294/953- 今回の議論は今までの繰り返しと同じように見えていて、 ちょっと違います。 ・TOMOYOの提案ではなく、Miklos氏の提案で、かつ VFS関連の整理の作業の一部として投稿されている (そのため相当多くの人々が議論を見守っています) ・SELinux陣営が沈黙している(James Morrisはccされていますが 黙っています。当然Stephenは読んでいます) ・誰もが「もうこの議論はうんざりだ」と思っています ・AppArmorとTOMOYOがともに議論に参加しています) (Miklos氏はAppArmorの中の人です) おそらく今回の「議論(これを議論と呼べるなら)」は、 最終決戦になるでしょう。中途半端な形でフェードアウトは しないはずです。この議論が終わる一番わかりやすい形は、 Linusが下りてきて、「おまえらうるさい。Miklosのパッチは 採用する」と言うことで、あり得なくはないですが、 期待できるほど確率は高くありません。 多分、もう少ししたらSELinux陣営、Stephenが何らかの 意見を表明すると思います。それにより場が動きます。 -- 原田季栄 (Toshiharu Harada) harad****@nttda*****