Tetsuo Handa
from-****@I-lov*****
2007年 7月 13日 (金) 22:30:03 JST
本日、 TOMOYO Linux 1.4.2 および TOMOYO GUI 1.0.1 をリリースしました。 どちらもバグフィックスのみで、機能面や操作方法の変更はありません。 今までのバージョンアップではバグフィックスと機能追加を一緒に行っていたため 互換性が失われやすく、長期的なサポートを行えない状態になっていました。 しかし、長期的なサポートを行える体制を整えるため、 今回のリリースを機にバージョン番号の割り当て体系を変更することにしました。 1.4.1 以降、 1.4.x である間はバグフィックスのみを行い、機能拡張は行いません。 機能拡張が発生した場合、 1.5.0 とします。 1.4.x の間はリリース毎にディレクトリを分割する必要が無くなったので、 1.4.2 の手順書は http://tomoyo.sourceforge.jp/ja/1.4.x/ に置きました。 （ 1.4.1 のリリース後に決定した事項であり、 1.4.1/ の次が 1.4/ だと混乱してしまうため、 http://tomoyo.sourceforge.jp/ja/1.4/ ではなく http://tomoyo.sourceforge.jp/ja/1.4.x/ にしました。入力が面倒ですがご了承ください。） 1.4.1 から 1.4.2 への変更点は以下の２点です。 ・例外ポリシーで path_group と address_group の両方を定義した場合、 address_group を読み出せなくなる問題を修正しました。 path_group と address_group を併用していないシステムには影響ありません。 ・x86_64 などの６４ビットカーネルでのみサポートされている compat_sys_stime() システムコールに対する TOMOYO Linux のフックが 抜けていたので追加しました。 x86 など３２ビットカーネルで動作しているシステムには影響ありません。 ・その他、 2.6.22 カーネル用パッチを追加しました。 ツールとしては以下のような変更が行われています。 ・ポリシーローダである .init が表示している Press 'Enter' or wait for 10 seconds to use default status. You may input 'disabled' and press 'Enter' to disable MAC in case of emergency. > というプロンプトが TOMOYO Linux によるものだということが判りにくいという意見があったため、 TOMOYO Linux: Enter 'disabled' within 10 seconds to disable TOMOYO Linux. TOMOYO Linux> に変更しました。それ以外の変更は無いので、ツールをアップデートするかどうかは任意です。 GUI としては、以下のような変更が行われています。 ・一部のダイアログでプロンプトメッセージが正しく表示されないという問題を修正しました。 レポジトリを用いた自動更新に対応するため、今回、一部のバイナリ rpm では パッケージ名を kernel から ccs-kernel に変更しています。 これは、パッケージ名が kernel のままだと TOMOYO カーネルをインストールするために yum install kernel をした場合に、何故か古いバージョンの非 TOMOYO カーネルを インストールしようとしてエラーになってしまったためです。 まだレポジトリの構築方法を模索中ですが、今後は yum install ccs-kernel でインストールして yum update でバグフィックス版のインストールができるようにすることを目指しています。
TOMOYO
Fork