[Tep-j-general] Re: GPL と著作権・・ソフト開発について ( 再送)

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TAMURA Toshihiko tamur****@bitsc*****
2004年 9月 6日 (月) 09:46:23 JST


こんにちは、田村です。

GPLライセンスの文面は、
Cなどのコンパイル方式のプログラムを想定した部分もあって、
あらゆる場面で明解な解釈を提供してくれるものではないです。
私が理解しているところを書きます。


Y mami <mami_y_sa****@yahoo*****> wrote:
>   気になることなのですが、私が、開発者の立場として
> 
> ●公開モジュールなどの可変したり、日本語化したりしたプログラムは
>  個人的な空間や組織内の閉じた空間でない「公の場に公開した場合、商業目的の場合」
>  ソースコードの公開の要求があったら、公開に応じる必要性ある。
> (逆に、他の開発者に公開を要求できるのは、イイですが・・(・・;) )
>  http://www.gnu.org/licenses/gpl-faq.ja.html#GPLRequireSourcePostedPublic
>  http://www.gnu.org/licenses/gpl-faq.ja.html#GPLCommercially

一般に公開されるプログラムはもちろんそうでしょう。
PHPは一般にはプログラムの公開自体がソースコードの公開になりますが。

たとえば、特定の企業や個人から依頼を受けてGPLのソースコードを
改変した場合には、その依頼者(プログラムの頒布先)に対して
ソースコードの公開義務があると考えます。
その場合の依頼者は、そのプログラムをGPLライセンスの製品として
あつかわなければなりません。


> ●OSC向けに、私独自で開発したモジュールの「ライセンス」にもGPLが適用される。
> (適用されてしまう)
>  http://www.gnu.org/licenses/gpl-faq.ja.html#GPLAndPlugins
> 
>  で、いいのでしょうか?
>  これじゃ、完全オリジナルなプログラムをゼロから書きましょうかね。

osCommerceのモジュールにもいろんなタイプがありますが、

●osCommerce本体のコードを一部修正する必要があるようなモジュール
  GPLライセンスが適用されます。
●配送や決済モジュールなどの本体からincludeされて利用されるモジュール
  プログラムの呼び出し構造から考えて、osCommerceのプラグインは
  メインプログラムの拡張部分として扱われるべきものでしょう。
  したがって、GPLライセンスが適用されると考えます。
●catalog / admin で独立した機能を実現するページ
  これはGPLライセンスが適用されないと考えます。


> PS)
>  OSC日本語版のダウンロードページに
>  GPLについてもう少し詳しく書かれたほうがよいのではないでしょうか。
>  私のように、Tep-jメーリングリストや、osCommerce 日本語版のHPを利用して
>  ってあこぎな輩が出てきますから。
>  設置代行手数料まででしょうか・(。>0<。)

ライセンスの文章は、それ自体が内容を表現すべきものですので、
個人的意見以上の解釈を公開することは難しいんですが、
「GPLライセンスで公開されている」ことを
もっと強調すべきということでしょうか。


osCommerceに限らず、それに関わるサービスを提供する人が出てくるのは、
オープンソースの普及にとって重要だと思います。
osCommerceでは次のようなサービスでしょうね。

 o 設置サービス
 o 売れるショップ構築のためのコンサルティングサービス
 o カスタマイズサービス
 o 保守サービス

このうち、特に「保守サービス」が軽視されたままosCommerceの
普及が進んでいるのではないかと指摘されることがあります。

-- 
田村敏彦 / 株式会社ビットスコープ
E-mail:tamur****@bitsc*****
http://www.bitscope.co.jp/





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