masami
shiori_f851****@yahoo*****
2006年 8月 10日 (木) 23:39:03 JST
「じゃあ、今日は楽しかったね!」 「うん。また。」 今日僕は出会い系サイトで知り合った香織ちゃんと夜を共にした。 最初はただ自分の欲望を満たして終わるつもりだった。 「こんな所に登録してる女なんか汚れてるに決まってる、一回やってさよならだ」 女性関係に慣れてなかった僕は無理矢理自分にそう言い聞かせ、軽い男を演じようとした。 http://sruq.com/?nb31 「すいません」 後ろでかすかな声がした。 「もしかして、幸司さんですか?」 そこにはどこにでもいそうな、普通の女の子が気まずそうな顔をして立っていた。 「え . . . .、あ、はい。」 演技終了。そこには普段の内気な僕がいた。 想像とかけ離れていて、頭が真っ白になった。 「どうします?」 「あ〜、とりあえず歩こうか」 そう、いつもどうりの優柔不断な僕だ。 しばらく無言のまま歩き、彼女の誘いでプリクラを撮った。 「変な顔〜。」 彼女がはじめて見せた笑顔だった。 僕は急に気持ちが楽になり、いろんなことを話した。 仕事のこと、家族のこと、友達のこと。 「はははっ、幸司さんって面白いですね!!」 僕はその時、まるで別の世界にいるみたいだった。 人におもしろいなんて言われたのははじめてだった。 ご飯を食べながら二人で笑いあった。純粋な香織ちゃんを見てたら、自分が情けなく思えた。 『一回やってさよならだ』 僕はなんて愚かだったんだろう。 気がつくと日が暮れて、時計を見ると夜の10時を過ぎていた。 このまま帰るのも何か物足りず、 「ちょっと話そうか」 僕はそう言うと彼女の手を引き、二人で公園のベンチに腰掛けた。 「. . . . . . 。」 「. . . . . . 。」 心地いい無言が二人を包んだ。 自然と距離が近ずき、僕の心臓の音が聞こえないか心配しながら、 「キス . . . 、キスしていい?」 ダサい。 ダサすぎる。 もっと自然にできないのかよ!! 心の僕がそう叫び、冗談だと言おうとした時、 彼女の方から . . . . . . 「じゃあ、今日は楽しかったね!」 「うん。また。」 今日僕は出会い系サイトで知り合った香織ちゃんと夜を共にした。 ガムの味が無くなる位、大好きな映画が終わる位、あっという間で、とても短い夜を共にした。 http://sruq.com/?nb31 メール不要の方はこちらまで super_monkey_2006****@yahoo*****