参考までに、同一コードで HiraKakuProN-W6.otf にした pdf ファイルを添付しました。 This is LuaTeX, Version beta-0.70.2-2012062819 (TeX Live 2012) で typeset
LuaTeX が OpenType フォントを読み込む際に使うと思われる(まだ推測段階),Adobe-Japan1-6.cidmap を見てみました. その中には,
231 2002 232 /uni0021.hwのような 2 通りの記述があり,多分前者で U+2002 → CID 231 という対応を作っていると思われます.
Adobe-Japan1-6.cidmap によって,プロポーショナル字形の CID に対応させられる Unicode 中の文字を AJ16_cidmap_prop.pdf にまとめました. 小塚明朝 Pr6N R の 'fwid' feature (Full Widths) で置換されるものがあれば,その内容も書いています. 表中の「重複」は,fwid 適用によって Unicode → CID が多対1になってしまうものです.
commit 0c68dbd (kitagawa_test) で対策したつもりです.
OpenType の pwid, palt 属性が明示的に有効になっていない(この判定でよいが疑問)ときに, ltj-pretreat.lua 中の fmtable テーブル(内容は AJ16_cidmap_prop.pdf の「○」つき行と同じ)に従ってグリフを置き換えています.
前から気になっていたことなのですが,小塚フォントを LuaTeX で用いると, 三点リーダー(U+2026)がプロポーショナル字形で組まれてしまいます. (下記ソースの組版結果を ellip.pdf として添付します)
三点リーダーが Unicode で Horizontal ellipsis と同じ位置なので, ある意味この結果は理解できなくもない……のですが,この結果は不自然です. 「和文文字扱いの時だけ標準で CID 668 の全角字形にする」といったことはできないでしょうか?