<STATUS> stat: DP ppkg: GNU_which (version 2.21) page: which-ja.info date: 2023/04/22 mail: cyoic****@maple***** name: Chonan Yoichi </STATUS> 私が今回投稿するために訳し直した info マニュアルの内容は、 「[JM: 03921] GNU_which の manpage のレビュー」に添付した man 版と ほぼ同文なので、それを事実上の DP と見なし、このメールを RO として 投稿してもよいかと思っていましたが、メーリングリストが止まっていたせいで、 ずいぶん間が開いてしまったので、あらためて DP からやり直します。 「[JM:03920] GNU_which の info マニュアル」を投稿したのは、もう二月も 前になるので、そのとき書いたことをもう一度繰り返しますが、JM のリポジトリ にある GNU_which の info マニュアル関係のディレクトリを整理と言うか、 掃除しようと思っています。 現在、draft ディレクトリ以下には、info/which.info や texi/which.texi があるのはともかく、pdf/which.pdf や html/*.html, text/which.txt までありますが、pdf/which.pdf 以下のファイルは必要のないものでしょう。 ここは本来 info 関係のファイルを置くところですし、マニュアルの html 版は 基本的に cron 経由で自動的に作られるものです。また、pdf ファイルは、 必要な人が自分で作ればすみます。ですから、今後 info マニュアルの翻訳を なさろうとする方が、pdf ファイルなどを作らねばならないと誤解しないためにも、 こうしたものは消してしまった方がよいと思います。 ついでに言っておくと、which のような短い (全体として短いだけでなく、 各章も短い) マニュアルの場合、pdf ファイルにすると、白紙のページや たった数行しかないページがたくさんできて、美しくありませんし、 使いやすくもありません。この程度の長さのマニュアルでは、man 版が 一番読みやすいと思います。 また、info/build-aux というディレクトリがありますが、ここに入って いるファイルは、主として texi ファイルから pdf を作るために使うものです。 pdf を作らない以上、このディレクトリも必要ないでしょう。 なお、draft/info ディレクトリにある現在の info ファイルについても、 info プログラムで読んだときに m (メニューから選択する) や g (指定ノードに 飛ぶ) といった主要な機能がうまく動かない、不十分なものですし、また 翻訳内容も、はっきりした間違いは 1 件 5 箇所しかありませんが、私としては そのまま使えない箇所がかなりあるので、ゼロから訳し直しました。(どんなところが 気になったかについては、「[JM: 03921] GNU_which の manpage のレビュー」 にいくつか挙げておきました。興味のある方は、ご覧になってください。) そんなわけで、jm.git/info 以下はこんな構成になります (フォント幅のせいで ディレクトリの構成図がズレて、見づらくならないとよいのですが). info ├── GNU_coreutils │ ├── Makefile │ (GNU_coreutils のほかのファイルについては省略) │ ├── GNU_which │ ├── Makefile │ ├── about_this_makefile.txt │ ├── original │ │ ├── version.texi │ │ ├── which.info │ │ └── which.texi │ ├── po4a │ │ ├── which-ja.po │ │ ├── which-ja.texi.patch │ │ ├── version.texi.patch │ │ ├── which.pot │ │ └── memo.txt │ └── draft │ ├── version.texi │ ├── which-ja.info │ └── which-ja.texi └── Makefile この info 版の翻訳は、「[JM: 03921] GNU_which の manpage のレビュー」 に添付した man 版の原稿と、内容にほとんど変わりがありませんが、 "--skip-dot" と "--show-dot"については、私の前回の解釈は間違えていたので、 訳文を変更しています。 つまり、"--skip-dot" オプションの説明の原文は、 Skip directories in 'PATH' that start with a dot. ですが、私はこれを、環境変数 PATH 中の '.' や './bin' といった パスのことを言っているのだと思って、「PATH 中のドット 1 個の ディレクトリから始まるパスをスキップする」と訳していました。 しかし、環境変数 PATH が "PATH=/home/cyoichi/bin:.local:/usr/local/bin:/usr/bin:..." などとなっているとき、'.local' もスキップの対象になることに、最近 気づいたのです。そこで、「環境変数 ‘PATH’ 中のドット (.) から始まる ディレクトリをスキップする」に書き直しておきました。"--show-dot" に ついてもほぼ同様です。 添付ファイルの構成は、以下のようなものです。 $ tar tzf GNU_which.tar.gz GNU_which/ GNU_which/draft/ GNU_which/draft/which-ja.texi GNU_which/draft/version.texi GNU_which/draft/which-ja.info GNU_which/po4a/ GNU_which/po4a/which.pot GNU_which/po4a/which-ja.texi.patch GNU_which/po4a/memo.txt GNU_which/po4a/version.texi.patch GNU_which/po4a/which-ja.po GNU_which/original/ GNU_which/original/version.texi GNU_which/original/which.info GNU_which/original/which.texi GNU_which/about_this_makefile.txt GNU_which/Makefile この GNU_which/Makefile は、po ファイルから texi や info ファイルを 作るためのものではなく、リリース対象のファイルが生成・更新されたとき、 cron 経由で自動的に html 版マニュアルと配布パッケージを作成するための ものです。昔、make コマンドについてほとんど何も知らなかったときに (今もよく知りませんが)、coreutils の info のためにでっち上げたものの 流用で、rm と $(RM) が混じっていたりして、我ながら行儀の悪い Makefile ですが、まあ、すぐ下に書くように実際には使わないので、欠陥があっても、 問題は出ないでしょう。一応、手元の実験環境では、マニュアルの html 版と 配布パッケージの生成に成功しています。 GNU_which/about_this_makefile.txt は、上述のような Makefile の役割と、使用法を説明しています。そして、po4a/memo.txt には、 po ファイルから texi, info ファイルを作る際や、pdf, html 変換における 注意点について書いておきました。 なお、which の info マニュアルの (html 版の) 公開と、パッケージの 配布は、やらないでもよいだろうと思います。man 版とほぼ同内容ですし、 この程度の短いマニュアルの場合は、man 版の方が (manpage の形でも、 html 形式にした場合でも) info 版より扱いやすく、読みやすいからです。 そんなわけで、release ディレクトリは、あえて作りませんでした。 release ディレクトリがなければ、公開・配布は行われないはずですから。 この翻訳は、info マニュアルの翻訳の見本として残しておけばよいのではないか と思います。GNU_coreutils と二つあれば、両方を較べることでかなり info 翻訳の感じがわかるのではないでしょうか。今更ですが、そういう意味でも、 coreutils にも original ディレクトリを作って、原文を入れておくべきでした。 -- 長南洋一 -------------- next part -------------- テキスト形式以外の添付ファイルを保管しました... ファイル名: GNU_which-info.tar.gz 型: application/octet-stream サイズ: 18704 バイト 説明: 無し URL: <https://lists.osdn.me/mailman/archives/linuxjm-discuss/attachments/20230423/3b089379/attachment-0001.obj>