長南です。 > 訳注: たとえば、\fBat\fP や > >Bat って Windows の自動実行用スクリプトファイルの拡張子では? ここは、「たとえば、at や cron から実行される場合」と表示されるはずです。 "\fBxxx\fP" は、「xxx をボールドで表示」ですから。 もしかして、po ファイルや roff ファイルを直接読んでいらっしゃいますか。 読みにくいでしょう。 $ man -l draft/man1/mesg.1 では整形がおかしくなりますが、 $ (echo .mso ja.tmac && cat draft/man1/mesg.1) |man -l - のようにすれば、多分、きちんと整形された日本語 man page が表示されます。 お試しください。 > SEE ALSO と HISTORY の節の順番が逆になっています。 これは、原文で順番が、バージョン 2.35 と 2.36 の間で変わったのです。 write.1 も同じです。 > 標準エラー出力に結びついている自分の端末デバイスに対して他のユーザが > -> > 標準エラー出力が結合している端末デバイスに、他のユーザが > > でどうでしょうか。自分 は訳で補足してありますが、なくても自明なので。 こうですか。 ユーザは mesg ユーティリティを実行することで、標準エラー出力が結合している 端末デバイスに、他のユーザが持つ書き込み権限を制御することができる。 たしかにこの方が、スッキリしてきれいですね。しかし、私としては、自分と他人の 対立をはっきり出しておきたかったのです。マニュアルは冗長でも、曖昧さがない方が よいと思っていますので。読者をあまり信用していないということでもあります。 > その端末にメッセージを表示できるようになるのだ。 > → > その端末にメッセージを表示できるようになる。 > > のだ はちょっと違和感があります。 これも分かります。「のだ」は鈍重です。私も、「のだ」を入れるか、入れないか、 随分迷いました。でも、この文は、何故、端末の書き込み権限を制御する必要があるのか という、前の文に対する説明だと思います。それで、付けたる方を選びました。 > デフォルト は 既定 に訳しますか? 方針として。 今ではもう、普通のユーザにも「デフォルト」の方が通りがよいというか、 意味的にも正確に伝わるのではないかと思っています。それで、default は 「デフォルト」にしています。 > 2.33 で採用されたものである。 > → > 2.33 で導入された。 ではどうでしょうか。 これは、どちらもありますね。ただ、私は、「導入」という固い言葉をできるだけ 使いたくないのです。もちろん、ほかに言いようがないときは使いますけれど。 > メッセージを許可しない。 > → > メッセージの表示を許可しない。 > > yの時と訳を同じようににしてみました。 ええ、そろえた方が見栄えがよいと思います。私もそうしようと思いました。 ただ、原文は、「表示を許可しない」のではなく、「メッセージを許可しない」 と言いたいのではないかと思ったので、原文のとおりにしました。 > 何をやっているか説明する。 > → > 何をやっているかを表示する。 ではどうでしょうか。 「表示する」が三つ続いてしまうので、「説明する」にしておいたのだと思います。 一つの文としては、「表示する」の方がきれいですね。 > ユーティリティは、次の値の一つで終了する。 > → > ユーティリティは、次の値のどれかを戻り値として返す。 ではどうでしょうか。 最近の man page では return value という言葉をできるだけ使わないように しているようです。そこで、翻訳でも「返り値、戻り値」の使用を避けています。 なんだか、折角いろいろと御指摘くださったのに、全部反対してしまったようで、 恐縮です。こういうのは、根本のところで好みの問題が入ってきますから。 あまり気にせず、気軽にご指摘なさってください。 -- 長南洋一