[JM:02005] Re: [POST: DP] util.linux, mesg.1 の引き継ぎ

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長南洋一 cyoic****@maple*****
2021年 1月 4日 (月) 11:58:15 JST


長南です。

> 訳注: たとえば、\fBat\fP や
>
>Bat って Windows の自動実行用スクリプトファイルの拡張子では?

ここは、「たとえば、at や cron から実行される場合」と表示されるはずです。
"\fBxxx\fP" は、「xxx をボールドで表示」ですから。

もしかして、po ファイルや roff ファイルを直接読んでいらっしゃいますか。
読みにくいでしょう。
  $ man -l draft/man1/mesg.1
では整形がおかしくなりますが、
  $ (echo .mso ja.tmac && cat draft/man1/mesg.1) |man -l -
のようにすれば、多分、きちんと整形された日本語 man page が表示されます。
お試しください。

> SEE ALSO と HISTORY の節の順番が逆になっています。

これは、原文で順番が、バージョン 2.35 と 2.36 の間で変わったのです。
write.1 も同じです。

> 標準エラー出力に結びついている自分の端末デバイスに対して他のユーザが
> ->
> 標準エラー出力が結合している端末デバイスに、他のユーザが
>
> でどうでしょうか。自分 は訳で補足してありますが、なくても自明なので。

こうですか。

  ユーザは mesg ユーティリティを実行することで、標準エラー出力が結合している
  端末デバイスに、他のユーザが持つ書き込み権限を制御することができる。

たしかにこの方が、スッキリしてきれいですね。しかし、私としては、自分と他人の
対立をはっきり出しておきたかったのです。マニュアルは冗長でも、曖昧さがない方が
よいと思っていますので。読者をあまり信用していないということでもあります。

> その端末にメッセージを表示できるようになるのだ。
>> その端末にメッセージを表示できるようになる。
>
> のだ はちょっと違和感があります。

これも分かります。「のだ」は鈍重です。私も、「のだ」を入れるか、入れないか、
随分迷いました。でも、この文は、何故、端末の書き込み権限を制御する必要があるのか
という、前の文に対する説明だと思います。それで、付けたる方を選びました。

> デフォルト は 既定 に訳しますか? 方針として。

今ではもう、普通のユーザにも「デフォルト」の方が通りがよいというか、
意味的にも正確に伝わるのではないかと思っています。それで、default は
「デフォルト」にしています。

> 2.33 で採用されたものである。
>> 2.33 で導入された。   ではどうでしょうか。

これは、どちらもありますね。ただ、私は、「導入」という固い言葉をできるだけ
使いたくないのです。もちろん、ほかに言いようがないときは使いますけれど。

> メッセージを許可しない。
>> メッセージの表示を許可しない。
>
> yの時と訳を同じようににしてみました。

ええ、そろえた方が見栄えがよいと思います。私もそうしようと思いました。
ただ、原文は、「表示を許可しない」のではなく、「メッセージを許可しない」
と言いたいのではないかと思ったので、原文のとおりにしました。

> 何をやっているか説明する。
>> 何をやっているかを表示する。   ではどうでしょうか。

「表示する」が三つ続いてしまうので、「説明する」にしておいたのだと思います。
一つの文としては、「表示する」の方がきれいですね。

> ユーティリティは、次の値の一つで終了する。
>> ユーティリティは、次の値のどれかを戻り値として返す。 ではどうでしょうか。

最近の man page では return value という言葉をできるだけ使わないように
しているようです。そこで、翻訳でも「返り値、戻り値」の使用を避けています。

なんだか、折角いろいろと御指摘くださったのに、全部反対してしまったようで、
恐縮です。こういうのは、根本のところで好みの問題が入ってきますから。
あまり気にせず、気軽にご指摘なさってください。

-- 
長南洋一



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