Takayuki Ogawa
andro****@compu*****
2014年 8月 10日 (日) 21:28:48 JST
小川です。 すみません。メールの返信が行き違いになってしまいました。 atrunおよびatdの-sオプションを必要としているユーザーは、 以下のことを全て知っており、原文といまの訳文で意味が理解できると思います。 互換性のために残された機能でもあり、私としてはatrunとatdの-sオプションについて、 原文より詳しい説明をつけることは考えていません。 (2014年08月10日 19:00), 長南洋一 wrote: > 長南です。 > > ご意見ありがとうございます。 > > NOKUBI さんのメールより [JM:01037] >> >>> この「is provided for backward compatibility with older installations. >>> (昔にインストールされたシステムに対する互換性を保つために用意された。)」 >>> ですが、訳文も原文も意味がよく分かりません。どういうことなんですか。 >> >> "older installations"は既存のスクリプト的なものを想定しているのではな >> いでしょうか。そのようなものが手直しなしで動くように、という配慮の意味 >> だと思います。 > > 具体的にはそういうことなんでしょうね。納得できます。 > > 手元に、たまたま古い FreeBSD の man pages があるのに気づきました。 > ja-man-doc-7.3.20100324.tbz というパッケージで、それには、atd の > man page がなく、atrun.8 には、こんなことが書いてありました。 > >> 解説 >> atrun コマンドは at(1) でキューに入れたジョブを実行するコマンドです。 >> >> atrun が 5 分毎に起動されるようにするために、 root の crontab(5) >> ファイル /etc/crontab に、 >> >> */5 * * * * root /usr/libexec/atrun >> >> という設定を含めておく必要があります。 >> >> 呼び出しが起きるたびに atrun は、小文字のキューの中のジョブのうち、 >> 実行開始時間を過ぎたものすべてを開始します。 さらに、直前の 1 分間 >> の負荷平均値 (load avarage) が指定した限界値より小さい場合、 >> 優先順位が最も高いバッチジョブ (大文字のキューで表されます) ひとつを >> 開始します。 > > ついでに、[JM:01029] で引用した Linux jounal の「Linux Job Scheduling」 の > 記事の一部を再掲しておきます。 > >> Old versions of Linux used a program called “atrun”, which was >> run in root's crontab once a minute to execute at requests. > > うんと具体的に言うなら、atd というデーモンを使わず、at で登録した > ジョブを cron 経由で実行しているところでも (しかも、そのやり方を > 維持しようとしているところでも)、このバージョンの at パッケージが > 使えるように、atrun コマンドを提供している、ということなのでしょう。 > > では、installations というのは、何なんでしょう。「設置、設備」という > 一般的な意味なんでしょうか。要するに、「システム」ですね。 > それとも、古いバージョンの at パッケージたちのインストール、ということ > なんでしょうか (言い換えれば、これまでに何度かインストールされ直した > 古いバージョンの at パッケージということで、その場合、crontab に > atrun の記述が存在している可能性がある)。 > > 正確で、かつわかりやすい訳を考えるとなると、かなり難しそうですが、 > 翻訳者さんの御判断にお任せします。 >