[JM:00348] Re: [POST:DP] man man2html.1

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長南洋一 cyoic****@maple*****
2011年 8月 24日 (水) 22:09:41 JST


長南です

これは、-r の説明と「作者」セクションが追加されているのですね。

よくこなれた翻訳なので、タイポと訳語の統一ぐらいです。それに、
わたしにはわからなかった場所についていくつか。

> .\"O This can be used as a stand-alone utility, but is mainly intended
> .\"O as an auxiliary, to enable users to browse their man pages using
> .\"O a html browser like
> .\"O .BR lynx (1),
> .\"O .BR xmosaic (1)
> .\"O or
> .\"O .BR netscape (1).
> これはスタンドアローンのユーティリティとしても使えますが、主な目的は、
> ユーザーが man ページを
> .BR lynx (1),
> .BR xmosaic (1),
> .BR netscape (1)
> などの html ブラウザを用いて見ることができるようにするための補助をする
> ことです。

> .TS
> l l.
> foo(3x)	"http://localhost/cgi-bin/man/man2html?3x+foo"
> method://string	"method://string"
> www.host.name	"http://www.host.name"
> ftp.host.name	"ftp://ftp.host.name"
> name @ host	"mailto:name @ host"
> <string.h>	"file:/usr/include/string.h"
> .TE
> .LP
> .\"O (The first of these can be tuned by options - see below.)
> .\"O No lookup is done - the links generated need not exist.
> .\"O Also an index with internal hyperlinks to the various sections
> .\"O is generated, so that it is easier to find one's way
> .\"O in large man pages like
> .\"O .BR bash (1).
> (最初のリンクはオプションによって変更できます - 以下の記述を参照のこと)
> リンク先の確認は行われず、リンク先が存在していなくてもリンク行が生成
> されます。文書内部での、セクションなどへのハイパーリンクも生成されます。
> したがって
> .BR bash (1)
> などの大きなマン・ページで必要な部分を探すのが楽になります。

最初の引用部分では、「man ページ」ですが、二番目では「マン・ページ」
になっています。「マン・ページ」というのは、普通に使う表現ですか。

「最初のリンクは」というのが何を指しているか、よくわかりません。
"http://localhost/cgi-bin/man/man2html?3x+foo" のことですか。
もしそうだったら、

  上に列挙した最初のものについては、オプションによって細かい調整が
  可能です。

でしょうか。

> .\"O .SH OPTIONS
> .\"O When reading from stdin, it is not always clear how to
> .\"O do .so expansion. The \-D option allows a script to define
> .\"O the working directory.
> .SH オプション
> 標準入力から読み込むとき、 .so の展開に関してはっきりしない場合もあり
> ます。 \-D オプションを用いれば、スクリプトからワーキングディレクトリ
> を指定することができます。

この一節が理解できませんでした。.so expansion というのは何でしょう。
debian squeeze では /usr/share/man/ja/man1/fgrep.1.gz の内容が

  .so man1/grep.1

ですが、これのことでしょうか。つまり、man2html /usr/share/man/ja/
man1/fgrep.1(.gz) を実行すると、man2html は /usr/share/man/ja/man1/
grep.1(.gz) を読み込んでくれる (残念ながら、わたしのところでは
man2html を試してみることができません)。

ところが、zcat /usr/share/man/ja/man1/fgrep.1.gz | man2html と
標準入力からの入力では、man2html には fgrep.1.gz のパスがわからない
ので、grep.1.gz のパスも特定できない。そのときは、-D オプションで
fgrep.1.gz のパスを指定してやれば、カレントディレクトリを /usr/share/
man/ja に変更してから man2html の変換を実行するので、man1/grep.1 を
見つけることができる。そういうことを言っているのでしょうか。

もしこの解釈が正しいのなら、「標準入力から読み込む場合は」と
はっきり条件を限定した方がよいと思います。たとえば、

  標準入力から読み込む場合は、.so の展開をどうするかが必ずしも
  明白ではありません。そういうときでも、-D オプションを使えば、
  スクリプトの方でワーキングディレクトリの位置を明示することが
  できます。

やっぱりイマイチわからない文章です。実際に試せないと、ダメですね。

> .\"O The general form of a hyperlink generated for a man page reference is
> 参照先がマン・ページであるハイパーリンク、一般に以下のような形式で生成
> されます。
> .IP
> <method:cgipath><man2htmlpath><separator><manpage>

「ハイパーリンク、一般に」は「ハイパーリンクは、一般に」と書く
つもりで、「は」を書き忘れたのでしょうか。
それから、ここも「マン・ページ」です。

> .BI \-\^H " host[.domain][:port]"
> .\"O Set method:cgipath to
> .\"O .RI http:// host.domain:port .
> method:cgipath を
> .RI htttp:// host.domain:port
> に設定します。

htttp:// host.domain:port は t が一個多い。

> .\"O On a machine without running
> .\"O .BR httpd ,
> .\"O one can use
> .\"O .B lynx
> .\"O to browse the man pages, using the lynxcgi method.
> .\"O When some http daemon is running, lynx, or any other browser,
> .\"O can be used to browse the man pages, using the http method.
> .\"O The option \-l (for `lynxcgi') selects the former behaviour.
> .\"O With it, the default cgipath is \fI/home/httpd\fP.
> .B httpd
> が稼動していないマシンでは、
> .B lynx
> で lynxcgi を用いればマン・ページを閲覧することができます。
> http デーモンが稼動している場合は、 lynx でも他のブラウザでも閲覧でき
> ます。オプション \-l (`lynxcgi' の意味) は前者を選択します。これを指定
> すると、デフォルトの cgipath は \fI/home/httpd/\fP になります。

ここも「マン・ページ」ですね。

このへん実際の経験がないので、間違えているかもしれませんが、
「lynx で lynxcgi を用いれば」は語順が逆なんじゃないでしょうか。

  httpd が稼働していないマシンでは、lynxcgi メソッドを使用すれば、
  lynx で man ページを閲覧することができます。http デーモンが稼動
  している場合は、http メソッドを使えば、lynx でも他のブラウザでも
  man ページの閲覧が可能です。オプション -l (`lynxcgi' を意味する)
  は前者の動作を選択します。その場合、デフォルトの cgipath は
  /home/httpd になります。

「 (`lynxcgi' を意味する)」は for 'lynxcgi' の別の訳を使って
みました。こちらの方がよいと思っているわけではありません。
ほかの箇所でも「'-p' ('path' の意味)」、「'-q' ('query' の意味)」に
なっていますし。 

> .\"O The option \-H \fIhost\fP will specify the host to use
> .\"O (instead of \fIlocalhost\fP).  A cgi script could use
> オプション \-H \fIhost\fP は (\fIlocalhost\fP の代わりに) 用いるホスト
> を指定します。環境変数 SERVER_NAME が設定されていれば、  cgi スクリプ
> トから
> .IP
> man2html -H $SERVER_NAME
> .LP
> .\"O if the variable SERVER_NAME is set.  This would allow your machine
> .\"O to act as a server and export man pages.
> のように用いることができます。これによって、お使いのマシンを、マン・ペー
> ジを提供するサーバーのように動作させることができます。

ここも「マン・ページ」です。「マン・ページ」が四ヶ所。「man ページ」が
一ヶ所。どちらかにした方がよいと思います。

それから、「お使いのマシンを、マン・ページを提供するサーバーのように
動作させることができます」は、「サーバーとして」ではないのでしょうか。
でも、こういう as は普通「として」と訳しそうですから、「のように」と
訳したのには、何か理由があるのかもしれません。

# diff.1 のチェックもしているのですが、なかなか進みません。
# gnumaniak には将来性がなさそうなので、この diff の man ページに
# 手を入れて、もうちょっとわかりやすくする意味があるのだろうか。
# いっそのこと、info の翻訳を考えた方がよいのではないか、などと
# 考えてしまいます。とは言え、info は cmp、diff、diff3、sdiff、
# patch の説明を一緒にしていますから、正直なところ、長くて訳す気に
# なりませんし。
# man を捨てて info に移行するのは、訳す側からすれば、迷惑な選択だと
# 思います。

-- 
長南洋一




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