trunk/docs-xml/manpages/vfs_zfsacl.8.xml 更新内容 訳修正 * 原文 The zfsacl VFS module is the home for all ACL extensions that Samba requires for proper integration with ZFS. * 旧訳 zfsacl VFS モジュールは、ZFS と適切に統合するために、Samba が 必要とする、すべての ACL 拡張のためのベースモジュールである。 * 新訳 zfsacl VFS モジュールは、Samba と ZFS を適切に統合させるために、 Samba にとって必要となる ACL 拡張属性のすべてを取り扱うモジュー ルである。 * コメント 旧訳は「〜ために」、「〜必要とする」がそれぞれどこに係るかが 不明な文章。home の解釈により「ベースモジュール」という訳語とし ているようで、意図は分かるものの完全に誤訳であり誤解釈。 「ベースモジュール」としてしまうと、それでは「応用モジュール」 なるものが他にありそうな訳し方となってしまう。home はモジュール にとっての home ではなく ACL extensions にとっての home である。 ちなみに the home のように the がつくことで、この意味は、本家、 本元、発祥地、本丸、などの意味になる。つまり拡張属性をすべて取り 扱う"本家本元の"、"本丸の"機能ということ。ただし "本丸の" 機能 などとは訳せないので、新訳では単純に「〜を取り扱うモジュール」 とした。 訳修正 * 原文 Currently the zfsacl vfs module provides extensions in following areas: * 旧訳 現在、zfsacl vfs モジュールは以下の領域中で拡張を提供する: * 新訳 現在 zfsacl vfs モジュールは以下の処理状況において拡張属性を 提供する。 * コメント 旧訳における area「領域」の訳し方は不自然。処理局面、処理場面、 機能場面、側面、等々の意味。 訳修正 * 原文 NFSv4 ACL Interfaces with configurable options for ZFS * 旧訳 ZFS 用の構成可能なオプションを使う NFSv4 ACL インタフェース * 新訳 ZFS に対しての設定変更が可能なオプションを用いた NFSv4 ACL インターフェース * コメント for と with がそれぞれどこに係るかを明確にするよう訳修正。 訳修正 * 原文 NOTE:This module follows the posix-acl behaviour and hence allows permission stealing via chown. * 旧訳 注意: このモジュールは、posix ACL 動作をフォローし、結果、chown 経由でのパーミッション取得を許可する。 * 新訳 注意: このモジュールは posix acl の動作に従うので、chown を通じて の権限取得を可能にする。 * コメント follow を「フォロー」と訳すのは不適切。 訳修正 * 原文 Samba might allow at a later point in time, to restrict the chown via this module as such restrictions are the responsibility of the underlying filesystem than of Samba. * 旧訳 このような制限は、Samba がベースとして使うファイルシステムの責任 であるので、このモジュール経由で chown コマンドを制限するのに、 後の時点で行うことがある。 * 新訳 Samba は後の処理タイミングにおいて、このモジュールの chown 処理を 許可しない場合がある。こういった制約を扱う責任は、Samba 側にある のではなく、Samba が扱っているファイルシステム側にあるからである。 * コメント 旧訳は、全体に原義を伝えていない。than of Samba の部分の訳もない。 restrictions から訳し始めているため、いきなり「このような制限...」 といったように、そんな制限の話をしていないのに、いきなり「この 制限」という説明を行ってしまっているのが訳失敗。文節順どおりに前 から後ろへ訳したのが新訳。なお allow to restrict は、直訳すれば 「処理させないことを許可する」であるが、こんな日本語はありえず、 「処理することを許可しない」とした。 訳修正 * 原文 When set to yes (the default), this parameter will add in the FILE_DELETE_CHILD bit on a returned ACE entry for a file (not a directory) that already contains all file permissions except for FILE_DELETE and FILE_DELETE_CHILD. * 旧訳 yes(既定値)に設定すると、このパラメーターは、FILE_DELETE と FILE_DELETE_CHILD を除いたすべてのファイルパーミッションが含まれ ている、ファイルに対する(ディレクトリではなく)、ACE エントリの 戻りにある、FILE_DELETE_CHILD ビットを追加する。 * 新訳 yes(既定値)に設定すると、ファイルに対する ACE エントリとして 戻ってくる値に FILE_DELETE_CHILD ビットを加える。これはファイル に対するものであってディレクトリではない。なおその戻り値は、 FILE_DELETE、 FILE_DELETE_CHILD を除き、すでにファイルに関する パーミッションはすべて含まれている。 * コメント 旧訳は係り結びがとんでもなく解読不能。英文解釈文のように、必ず 後ろから前に立ち戻って訳すから、頭でっかちな枕ことばだらけの文に なってしまうもの。 「ファイルに対する(ディレクトリではなく)」という括弧のつけ方も 日本語文を読む立場から英文の並びどおりとするのでなく、適切な訳を 考える必要あり。最低でも「(ディレクトリでなく)ファイル」とすべき。 訳修正 * 原文 This can prevent Windows applications that request GENERIC_ALL access from getting ACCESS_DENIED errors when running against a filesystem with NFSv4 compatible ACLs. * 旧訳 これは、GENERIC_ALL アクセスを要求する Windows アプリケーションが、 NFSv4 互換の ACL を使うファイルシステムに対して実行するとき、 ACCESS_DENIED エラーが返ってしまうことを防ぐ。 * 新訳 これは、Windows アプリケーションが NFSv4 互換 ACL を使うファイル システムに対して動作していて、GENERIC_ALL アクセスを要求するもの である場合に、ACCESS_DENIED エラーが返ってしまうことを防ぐ。 * コメント 旧訳は「実行するとき」の主部が、Windows アプリケーションであると 結びつけにくく、主部が不在のように映る。