From KXD02663 @ nifty.ne.jp Sat Mar 2 23:53:11 2013 From: KXD02663 @ nifty.ne.jp (TANAKA Takuji) Date: Sat, 02 Mar 2013 23:53:11 +0900 Subject: How to propose pxdvi to TeX Live Message-ID: <51321257.6020406@nifty.ne.jp> upTeX project の ttk です。 どこに話を持ちかけようか迷いましたが、 xdvik日本語化パッチをずっと議論しメンテナンスしていらした このXdvi-jp patch users MLがその場にふさわしいと思い、 今回MLに加盟させていただきました。よろしくお願いします。 私ができたらいいな、と思っていることは xdviの日本語化を本家TeXLiveに入れてもらえるようにしよう、 ということです。 そのために私も以前よりもいろいろ活動しようと思っています。 現状、Norbertさん、北川さんがtlptexliveでメンテナンスなさっているpxdviが 日本語化xdviの最新のようです。 今後もし、 TeXLive本体もしくはxdvik上流に取り込んでいただけるようになるためには、 ライセンスの明確化ともう少しコードの整理がいりそうです。 また、土村さん、北川さんが入れてくださったFreeType対応、fontconfig対応は xdvik上流や世界のTeXLive userにとっても有用なんじゃないか、と想像してい ます。 upTeX対応のTeXLiveへの取り込みは、現状では、 dvips, dvipdfmx, dvi2ttyについては既に入れていただけています。 xdviの日本語化についても、きちんと進めれば入れてもらえるんじゃないか、と 私は思っています。 そこで、下の3個ぐらいにテーマを分けて、 それぞれのスレッドでまずは議論を持ちかけたいと思います。 長くややこしい話になりそうですが、 お付き合いいただけると幸いです。 (1) pxdviの現状認識と全体方針 (2) ライセンスの明確化 (3) コード整理 ttk From KXD02663 @ nifty.ne.jp Sun Mar 3 00:10:22 2013 From: KXD02663 @ nifty.ne.jp (TANAKA Takuji) Date: Sun, 03 Mar 2013 00:10:22 +0900 Subject: Current status and strategy of pxdvi development Message-ID: <5132165E.7030008@nifty.ne.jp> upTeX project の ttk です。 ということで、まずは (1) pxdviの現状認識と全体方針 です。 (u)pTeX対応の上流への取り込みのdviwareの状況です。 現状は、dvips, dvipdfmx, dvi2ttyはTeXLiveにいれていただけています。 (p)xdviについても、きちんと進めれば入れてもらえるんじゃないか、と 私は思っています。 そのためには、 ライセンスの明確化とコード整理といったタスクの面もさることながら、 xdvik projectのVojtaさんらやTeXLiveのメンテナーさんらに いつどうやって持ち込み、見ていただくか、とか 方針面、作戦面も話題があるか、と思いました。 ここでは、そのあたりの話題を振ってみます。 スケジュール感は、願わくば、ですが、 以下のように考えています。 TeXLive 2013のスケジュールは、以下のようにアナウンスされています。 Plan for TeX Live 2013: 18mar: sources committed, builds begin. 8apr: sources stabilized, only fix major bugs. 15apr: tlnet (and TL'12) frozen, tlpretest starts, CTAN updates continue there. 27may: complete freeze for final build, no more updates, final doc tweaks, always more testing. xdviの日本語化を本家TeXLiveにいれてもらう、と申しましたが TeXLive 2013は、全く間に合わないので、 TeXLive 2014を目指して、来年3月までに整理を完了する、というのが マイルストーンになるかと思います。 以下、私の妄想ですが 夏ぐらいまでに整理が済んで、 TUG2013 @ 東京 で売り込みが出来たらいいかな、と思っています。 TeXLive に入れていただくとしたら pxdviはxdvikの上位互換になるはずなので、 おそらくxdvikとpxdviを別バイナリーにするのは嫌われるでしょう。 pxdviとして中身をクリアーにしておき、 まずは、xdvikに #define PTEX 切り換えで入れさせてもらい、 上流の開発者の方々にコードレビューをお願いするのがよいか、 と思います。 pxdviの新機能の開発は、北川さんなど何か予定されているのかもしれません。 TeXLiveに提案するのに機能ごとにタイミングを見計らうことになるかもしれま せん。 現状認識についてです。 2006年 6月 28日 "j1.32, j1.33, and TODO" で 土村さんは以下のTODOを挙げていらっしゃいます。 ======================================================== (1) NTT jTeX サポートの削除 (2) USE_ZEIT, USE_VFONTMAP, PTEX, KANJI 等のマクロの単純化 (PTEX or KANJI の一本に集約してよい?) (3) vfontmap の扱いを変更 (multi style を廃止、map ファイルを xdvi.cfg で指定する、 Ryumin-Light などの置き換えを定義できるようにする?) (4) ソースファイル名の変更? vf2ft.c -> ft2.c or freetype2.c vfontmap.c -> ptexmap.c or kanjimap.c zeit.c -> ptex.c or kanji.c or (vfontmap.c に吸収?) (5) ライセンスの見直し (「GPL, LGPL と混ざっても OK」と宣言してよい? xdvik 本体のライセンスと同じにすることは可能か?) ======================================================== このうち、 (1) 土村さんがj1.34で2006年11月に完了されています。 (2)は 土村さんがj1.36で2008年1月に完了されています。 (3)は 土村さんがj1.40で2008年4月に完了されています。 (4)は vf2ft.c -> ft2.c vfontmap.c -> ptexmap.c とすでになっていますが、 zeit.c -> ptex.c or kanji.c or (vfontmap.c に吸収?) は未着手のようです。 ZEITの名は、パッチの歴史としては由緒ある(?)もののようですが、 現状の役割とは合っていないように見受けられます。 未着手なのは何か理由があるのでしょうか? (5)は まだ不十分なので、私もお手伝いしたいと思います。 ライセンスの件は別スレッドで議論を始めます。 また、「xdvik日本語化パッチ整理プロジェクト」のうち短期目標に掲げられている 「既存のパッチを整理して, upstream の変更に追従しやすくする. 」に関して、 ソースを眺めてみたところ、 special やUnicode変換部分については まだ整理する余地があるのではないか、と考えています。 それも別スレッドで議論したいと思います。 ご意見があればお願いします。 ttk From KXD02663 @ nifty.ne.jp Sun Mar 3 01:54:30 2013 From: KXD02663 @ nifty.ne.jp (TANAKA Takuji) Date: Sun, 03 Mar 2013 01:54:30 +0900 Subject: Clean up license of pxdvi patch Message-ID: <51322EC6.9030506@nifty.ne.jp> ttkです。次に (2) pxdviのライセンスの明確化 についてです。 現状のpxdvi, xdvi-jp-patchは、 ものすごく歴史のあるパッチの集大成をベースに、 土村さんのコード整理、 土村さんの機能追加(FreeType対応など)、 北川さんの機能追加(AJ16など)が入っていて、 さらにpxdviでは、 私の機能追加(upTeX対応) が加わった形になっていると思います。 ファイルや過去のREADMEにライセンスが明記されているものもありますが、 書かれていないものもあります。 それから、 コードのどの部分をどなたが書いていて著作権の扱いをどうしたらいいか、 雑然としていて容易に理解できるものではありません。 調べてみると、 オリジナルのソースには著作権が明記されていたのにも関わらず、 流用されていくうちにもとの著作権表記が失われていたものもありました。 このままでは、ライセンスの扱いをきちんとするディストリビューションに 持ち込むことはできません。 手間をかけて、ライセンスを明確にしたいと思います。 上流の現在のxdvikのソースは、以下のようになっています。 *.c ごとにコメント文でライセンスが表記されています。 大多数は "X11 License" ("X Consortium License" とか "MIT License" とも呼ばれている) です。 ご参考: http://opensource.org/licenses/mit-license.php 日本語訳: http://sourceforge.jp/projects/opensource/wiki/licenses%2FMIT_license xdvikの今の状況は、以下です。 大多数 :: X11 license 例外は以下。 dl_list.c :: 表示なし encodings.c :: GPL main.c :: 表示なし read-mapfile.c :: "stolen from dvips" + Langfeldtさんのコメント tfmload.c :: "stolen from dvips" + Langfeldtさんのコメント x_util.c :: 表示なし gui/pagesel.c ::xdvik-j著作者の英文表示とX11の英文 gui/sfDir.c :: 私の知らない著作権表記。 Cannaと同じ gui/sfDraw.c :: 私の知らない著作権表記。 Cannaと同じ gui/sfPath.c :: 私の知らない著作権表記。 Cannaと同じ gui/sfSelFile.c :: 私の知らない著作権表記。 Cannaと同じ gui/xaw_bitmaps.c :: 表示なし gui/xlwradio.c :: GPL 以前、土村さんが 「GPL, LGPL と混ざっても OK」と宣言してよい? と書かれていました。 上流のxdvikがすでに、X11 licenseにGPLが混在しているものになっています。 GNUの側もX11 licenseはGPLと矛盾しない、と明言しています。 ご参考: http://www.gnu.org/licenses/license-list.ja.html 問題ないと思います。 xdvi-jp-patchでの著作権表記も、xdvikにならって 基本的には *.c のファイルごとに、X11 license を表記していくのが よいと思います。 現状のpatchの中で、上流のxdvikと比較し *.cごとに、 [1]新設されたもの、[2]既存ファイルの大きな変更、[3]既存ファイルの微修正 に分類したところ、以下のようになりました。 [1]新設されたもの AJ16.c (作者は北川さん?) fontconfig.c (作者はどなた?) ft2.c (作者は土村さん?) ft2vert.c (すでに土村さんの著作権明記: LGPL) jfm.c (オリジナルは川口敦生さん、林さん修正。後述) jisx0208.c (すでに角川さんの著作権明記: LGPL) ptexmap.c (作者は土村さん?) tounimap2h.lua (作者は北川さん?) xdvi-ptex.sample (作者は土村さんと北川さん?) zeit.c (オリジナルは林さんだが、現状の9割以上は土村さん?) 著作権表記がまだのものは、 土村さんと北川さんに、ライセンスを決めていただき *.c ごとに書き加えたらよいか、と思います。 X11 licenseが妥当かと思います。 いかがでしょうか。 jfm.c, zeit.c の林さんの件は後述します。 [2]既存で、かつ比較的変更量の多いファイル dvi-draw.c (元ファイルはX11 license、変更部分はどなた?) dvi-init.c (元ファイルはX11 license、変更部分はどなた?) encodings.c (元ファイルはGPL、変更部分は土村さん?) main.c (元ファイルは著作権表示なし、変更部分はどなた?) psgs.c (元ファイルはX11 license、変更部分はどなた?) special.c (元ファイルはX11 license。後述) util.c (元ファイルはX11 license、変更部分は土村さん?) special.c は、杉浦茂樹さんのmiyu-patchのコードを含んでいます。 後述します。 その他については、 変更部分が誰の手によるものなのか不明なものもありますが、 パッチ部分も上流のライセンスに従う、 ということにするのがよろしいかと思うのですが、 いかがでしょうか。 [3]既存ファイルの微修正 2〜3行程度の微修正は他にもいろいろありますが、 著作権が問題になるような変更ではないようです。 jfm.c, jfm.h についてです。 どうも紐解いていくと、 ASCII jtex1.7 の中に収められている drivers/jxdvi.NEWS/font.{c,h} がオリジナル、 さらに林さんが修正し、xdvi-zeit に収めたもののようです。 ↓で見つけることができました。googleさんにお世話になりました。 http://ftp.st.ryukoku.ac.jp/pub/doc-prep/tex/ ascii-jtex1.7.tar.Z http://www.gfd-dennou.org/arch/zz1999/win-archive/pub/OLD/TeX/Misc/xdvi/xdvi.ORG/ xdvi-zeit.tar.gz 川口さんの著作権表記を引用すると -------------------------------------------------------------------------- 著作権について 私が行なった修正、付加については制限を設けません(atsuo-copyright.h をご覧下さい) しかしどちらのプログラムもxdviを改造したものなので多少ややこしくなって います。M.I.Tもxdviに限ってmit-copyright.hをincludeしていないので おそらく何もない(PDSである)のだとは思うのですが... jxdviはXDisplayName.cを用います。これの著作権についてはmit-copyright.h が適用されます。注意してください。 とりあえずmit-copyright.hも見ておいてください。 ------------------------------------------------------------------------- atsuo-copyright.h :: /* * Copyright (C) Atsuo Kawaguchi, 1987. * 連絡先: (... 中略 ...) * 川口敦生 * (atsuo @ sanken.osaka-u.junet) * このプログラムのいかなる複写、移植、改変、修正も許諾します。 * Everyone is permitted to do anything on this program * including copying, porting, debugging, and modifying. */ 林さんの著作権表記を引用すると ------------------------------------------------------------------------- なお、わたしが加えた部分については改変、転用、再配布すべ て自由とします。 ------------------------------------------------------------------------- となっています。 川口さん、林さんの意思を尊重すると、 X11 licenseよりもライセンス表記の義務を負わせていない点で、 ゆるいライセンスに見受けられます。 林さんの言っていることは川口さんと矛盾していないので、 jfm.c, jfm.h については、X11 licenseにせずに、 atsuo-copyright.h の著作権表記を明記すればよいか、と思います。 zeit.c については、林さんの書かれた部分はごくわずかな状態なので、 X11 license に決めて、明記すればよいかと思います。 special.c, miyu-patch についてです。 special.c には、miyu-patch 由来の箇所が含まれています。 竹中 浩の"xdvi PL17 jp-patch"のREADMEによると、 ------------------------------------------------------------------------- 杉浦茂樹@東北大さんの書かれたコードに関しては、 「使用および個人的な改変は自由ですが、改変したものを再配布する場合 には要連絡。なお、パッチの作成、および、コードの解析に基づくコード の生成は自由」 ------------------------------------------------------------------------- なんだそうです。 「要連絡」の部分がX11 licenseにもGPLにも矛盾するため、ややこしいです。 対応としては、 杉浦さんに著作権の変更をお願いするか、 同等の機能のコードを新たに書き直すか、 該当箇所を消してしまうか、 パッチを作成し提供する形にするか、の選択肢がありそうです。 私見では、 該当箇所は、現在では必要性が低いので、消してしまう、というのが ベストと思います。 コード整理のスレッドで別途議論したいと思います。 2006年 11月の土村さんの当MLでのコメントで、 ------------------------ uchiyama> xdvi 17 のころの miyu patch の杉浦さん, markpage+toc+printdvi の小野さ uchiyama> んのコードがどのくらい残っていますかね. (中略) とコメントをいただいてます。 miyu patch は special.c に残っているようです。 "markpage", "toc", "printdvi" の文字列は、 日本語パッチの中では、もうドキュメントにしか含まれてなくて、 既に xdvik 本家に同等の機能があるようです。 ------------------------ とありましたが、 markpage+toc+printdvi は xdvik本家の gui/pagesel.c に入っているようです。 今日はここまでにします。 ttk From tsuchiya @ namazu.org Sun Mar 3 07:44:46 2013 From: tsuchiya @ namazu.org (TSUCHIYA Masatoshi) Date: Sun, 03 Mar 2013 07:44:46 +0900 Subject: How to propose pxdvi to TeX Live In-Reply-To: <51321257.6020406@nifty.ne.jp> (TANAKA Takuji's message of "Sat, 02 Mar 2013 23:53:11 +0900") References: <51321257.6020406@nifty.ne.jp> Message-ID: <87ehfx2zhd.fsf@tsuchiya.vaj.namazu.org> 土屋です. xdvi 本家から,パッチをマージしないかという連絡をもらったことがありますの で,うまく整理して持ち込めば可能性はあると思います. ;; 著作権やコードの整理に時間が取れない状況だったので,返答できなかったの ;; ですが. >(1) pxdviの現状認識と全体方針 >(2) ライセンスの明確化 これは別メールでも指摘されている通り,かなり面倒.ですが, >(3) コード整理 に合わせて,古いコードをできる限り削ぎ落していけば,それなりに簡単になる 可能性があります. 個人的には,fontconfig で表示フォントが管理できるようになってくれると,色々 なところで嬉しいのではないかと思っています. ただ,これも議論が止まってしまっているのですが,表示するためのフォントを min/goth などの tex 仮想フォント名で管理するのか, ryumin-light/gothibbb-medium などの postscript/pdf 系のフォント名で管理す るのかの問題が残っているはずです. -- 土屋 雅稔 ( TSUCHIYA Masatoshi ) From h_kitagawa2001 @ yahoo.co.jp Sun Mar 3 10:32:29 2013 From: h_kitagawa2001 @ yahoo.co.jp (Hironori KITAGAWA) Date: Sun, 3 Mar 2013 10:32:29 +0900 Subject: Clean up license of pxdvi patch In-Reply-To: <51322EC6.9030506@nifty.ne.jp> References: <51322EC6.9030506@nifty.ne.jp> Message-ID: <20130303103229.c00ca94b1b839b04f872fb43@yahoo.co.jp> ttk さん,Norbert さん,Xdvi-users メーリングリストの皆様: e-pTeX, LuaTeX-ja project の北川です. CC をつけたりする手間を考えると,私も Xdvi-users ML に 加盟したほうが都合がよいなと考え,加盟させていただきました. よろしくお願いします. > [1]新設されたもの > AJ16.c (作者は北川さん?) > tounimap2h.lua (作者は北川さん?) ttk さん,ありがとうございます.X11 License としようと思います. (AJ16.c は tounimap2h.lua を使って自動生成したですが^^;) Norbert さんが,Gitorious 内に tlptexlive ビルド用スクリプトのリポジトリ https://gitorious.org/tlptexlive/build-tlptexlive を作られていますが,そのリポジトリの私的なクローン https://gitorious.org/~h7k/tlptexlive/h7ks-build-tlptexlive の h7k ブランチに更新したファイルを載せておきました. # pxdvi と関係のない話ですが,先日一部で(また)話題になった # \inhibitglue のリセット問題のパッチも取り込みました. -- Hironori KITAGAWA From tsuchiya @ tut.jp Mon Mar 4 17:21:48 2013 From: tsuchiya @ tut.jp (TSUCHIYA Masatoshi) Date: Mon, 04 Mar 2013 17:21:48 +0900 Subject: How to propose pxdvi to TeX Live In-Reply-To: <20130304080303.GA16330@gamma.logic.tuwien.ac.at> (Norbert Preining's message of "Mon, 4 Mar 2013 17:03:03 +0900") References: <51322EC6.9030506@nifty.ne.jp> <20130303103229.c00ca94b1b839b04f872fb43@yahoo.co.jp> <51321257.6020406@nifty.ne.jp> <20130304080303.GA16330@gamma.logic.tuwien.ac.at> Message-ID: <87a9qj4lsz.fsf@tsuchiya.mail.imc.tut.ac.jp> Hi, Norbert, Because xdvi-users @ lists.sourceforge.jp is a mailing list closed to registered members, your following message is refused by the mailing list driver. Could you join the mailing list? The procedure is documented at: http://lists.sourceforge.jp/mailman/listinfo/xdvi-users >> On Mon, 4 Mar 2013 17:03:03 +0900 >> preining @ logic.at (Norbert Preining) said as follows: >田中さま >北川さま >皆さま >ノルベルトです。 >On Sa, 02 Mär 2013, TANAKA Takuji wrote: >> xdviの日本語化を本家TeXLiveに入れてもらえるようにしよう、 >> ということです。 >> そのために私も以前よりもいろいろ活動しようと思っています。 >賛成ですけれども、出来ればupstreamのxdviに載せた一番いいと思っています。 >例えば、xdviはt1libからfreetypeに変更のつもりですが、まだまだです: >https://sourceforge.net/tracker/?func=detail&aid=3511443&group_id=23164&atid=377583 >> また、土村さん、北川さんが入れてくださったFreeType対応、fontconfig対応は >> xdvik上流や世界のTeXLive userにとっても有用なんじゃないか、と想像してい >> ます。 >That is true, but I faintly remember that there was some opposition >against using fontconfig in xdvi. >> (3) コード整理 >I think it would be very good if we could somehow get a >decently ordered and structured patch set, that means: >* first step >* second step >* ... >split into recognizable and understandable units. This way the >xdvi maintainers can more easily evaluate the code. >On So, 03 Mär 2013, Hironori Kitagawa wrote: >> Norbert さんが,Gitorious 内に tlptexlive ビルド用スクリプトのリポジトリ >> https://gitorious.org/tlptexlive/build-tlptexlive >> を作られていますが,そのリポジトリの私的なクローン >> https://gitorious.org/~h7k/tlptexlive/h7ks-build-tlptexlive >> の h7k ブランチに更新したファイルを載せておきました. >> # pxdvi と関係のない話ですが,先日一部で(また)話題になった >> # \inhibitglue のリセット問題のパッチも取り込みました. >merged into master, ptex patch unfuzzified, pushed to master. >Thanks. >Norbert >------------------------------------------------------------------------ >PREINING, Norbert http://www.preining.info >JAIST, Japan TeX Live & Debian Developer >DSA: 0x09C5B094 fp: 14DF 2E6C 0307 BE6D AD76 A9C0 D2BF 4AA3 09C5 B094 >------------------------------------------------------------------------ -- 土屋 雅稔 ( TSUCHIYA Masatoshi ) From KXD02663 @ nifty.ne.jp Sat Mar 9 21:34:43 2013 From: KXD02663 @ nifty.ne.jp (TANAKA Takuji) Date: Sat, 09 Mar 2013 21:34:43 +0900 Subject: gitorious repository for Xdvi-jp cleanup Message-ID: <513B2C63.5090006@nifty.ne.jp> ttkです。 Xdvi日本語パッチの整理のトライアルの場として gitorious repositoryを作りました。 xdvik Japanese patch Cleanup https://gitorious.org/xdvik-japanese-patch-cleanup This project will clean up xdvik Japanese patch. https://gitorious.org/~ttk/xdvik-japanese-patch-cleanup/ttks-xdvik-japan-non-ptex This branch try to remove pTeX support to clarify the difference which is not related to Japan-local extention. ttk From KXD02663 @ nifty.ne.jp Sun Mar 10 00:54:38 2013 From: KXD02663 @ nifty.ne.jp (TANAKA Takuji) Date: Sun, 10 Mar 2013 00:54:38 +0900 Subject: Clean up license of pxdvi patch In-Reply-To: <20130303103229.c00ca94b1b839b04f872fb43@yahoo.co.jp> References: <51322EC6.9030506@nifty.ne.jp> <20130303103229.c00ca94b1b839b04f872fb43@yahoo.co.jp> Message-ID: <513B5B3E.1020208@nifty.ne.jp> ttkです。 ライセンス表記について、です。ご意見があればどうぞ。 nkfのライセンス正文の変更が2008年に行われています。 Ref.: http://sourceforge.jp/projects/nkf/lists/archive/dev/2008-November/000056.html これを参考に、 xdvi-jp patchで新設されている*.cファイルの著作権表記は、 Copyright (c) 1990-2013 The Xdvik-jp project http://xdvi.sourceforge.jp/ のように団体名にしようと考えています。 先人たちの個々人の成果を名前で残すのは、 ソースのコメント や README.xdvik-jp, Changelog に残す形にしたいと思います。 理由は、 厳密に誰がどの部分に貢献しているか、細大漏らさず特定し記述するのはかなり困難であること、 将来的に今後も新しい人の貢献があると、個人名ではどんどん長くなっていくためです。 (かなり大きい貢献した方なのに、ソースに名前が残っていないケースは結構あるみたいです。) 本家 xdvik では、 Copyright (c) 1990-2004 Paul Vojta and others と“その他大勢”扱いだったりしています。 (2013/03/03 10:32), Hironori KITAGAWA wrote: >> [1]新設されたもの >> AJ16.c (作者は北川さん?) >> tounimap2h.lua (作者は北川さん?) > ttk さん,ありがとうございます.X11 License としようと思います. > (AJ16.c は tounimap2h.lua を使って自動生成したですが^^;) > ありがとうございます。AJ16.c, tounimap2h.luaは北川さんよろしくお願いします。 その他のものについては、 > fontconfig.c (作者はどなた?) > ft2.c (作者は土村さん?) > jfm.c (オリジナルは川口敦生さん、林さん修正。) > ptexmap.c (作者は土村さん?) > zeit.c (オリジナルは林さんだが、現状の9割以上は土村さん?) これらには、xdvik本家を見習いつつ、 X11 license (MIT license)を以下のように、記載しようと思います。 /*========================================================================*\ Copyright (c) 1990-2013 The Xdvik-jp project http://xdvi.sourceforge.jp/ Permission is hereby granted, free of charge, to any person obtaining a copy of this software and associated documentation files (the "Software"), to deal in the Software without restriction, including without limitation the rights to use, copy, modify, merge, publish, distribute, sublicense, and/or sell copies of the Software, and to permit persons to whom the Software is furnished to do so, subject to the following conditions: The above copyright notice and this permission notice shall be included in all copies or substantial portions of the Software. THE SOFTWARE IS PROVIDED "AS IS", WITHOUT WARRANTY OF ANY KIND, EXPRESS OR IMPLIED, INCLUDING BUT NOT LIMITED TO THE WARRANTIES OF MERCHANTABILITY, FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE AND NONINFRINGEMENT. IN NO EVENT SHALL THE AUTHORS OR COPYRIGHT HOLDERS BE LIABLE FOR ANY CLAIM, DAMAGES OR OTHER LIABILITY, WHETHER IN AN ACTION OF CONTRACT, TORT OR OTHERWISE, ARISING FROM, OUT OF OR IN CONNECTION WITH THE SOFTWARE OR THE USE OR OTHER DEALINGS IN THE SOFTWARE. NOTE: This module is based on prior work, as noted in the modification history in README.xdvik-jp and changelog. \*========================================================================*/ ↓の私の検討では、 https://gitorious.org/xdvik-japanese-patch-cleanup すでにspecial.cの中のmiyu-patchは無効になっています。 該当箇所は、epsbox.styやeclepsf.sty のspecialを解釈する部分です。 今はgraphics.sty, graphicx.styを使う方が標準的だし、機能に違いはないので、 消しても困ることは稀と思っています。 ライセンスの選択ですが、 X11 license (著作権表記を残すのが必須、利用・改変・再配布自由、無保証) を選ばれると困る、という方はいないと思っています。 jfm.c についても、オリジナルの作者の川口さんのライセンス(利用・改変・再配布自由) とは異なることになりますが、 “無保証”の部分は不具合があった場合に作者に責任追及が及ぶのを避けるための条項なので、 作者に不利益を及ぼすことはないはずです。 “著作権表記の削除禁止”も、作者に不利益を及ぼすことはないと思います。 ただし、ちょっと書き方を工夫してみます。 (関数xxxのオリジナルの著作物は、元のascii-jtex1.7.tar.Z にあるよ、 オリジナルのコードを利用したければ、そっちのCopyrightに従ってね、という風に) > xdvi-ptex.sample (作者は土村さんと北川さん?) こちらは、sampleに著作権表記が必要かどうかも分からないので、 もう少し検討してみます。 作業は、↓でぼちぼち進めますので、問題があればご連絡ください。 https://gitorious.org/xdvik-japanese-patch-cleanup ttk From preining @ logic.at Mon Mar 11 11:23:45 2013 From: preining @ logic.at (Norbert Preining) Date: Mon, 11 Mar 2013 11:23:45 +0900 Subject: gitorious repository for Xdvi-jp cleanup In-Reply-To: <513B2C63.5090006@nifty.ne.jp> References: <513B2C63.5090006@nifty.ne.jp> Message-ID: <20130311022345.GF26027@gamma.logic.tuwien.ac.at> 田中さん 皆さん ノルベルトです。今xdvi-jpのメーリングリストに登録しましたから、 よろしくお願いします。 On Sa, 09 Mär 2013, TANAKA Takuji wrote: > xdvik Japanese patch Cleanup > https://gitorious.org/xdvik-japanese-patch-cleanup > This project will clean up xdvik Japanese patch. 賛成です。 > https://gitorious.org/~ttk/xdvik-japanese-patch-cleanup/ttks-xdvik-japan-non-ptex > This branch try to remove pTeX support to clarify the difference which > is not related to Japan-local extention. Would it be possible to replace t1util completely with freetype, that would help fix tracker 3511443 http://sourceforge.net/tracker/?func=detail&atid=377583&aid=3511443&group_id=23164 Norbert ------------------------------------------------------------------------ PREINING, Norbert http://www.preining.info JAIST, Japan TeX Live & Debian Developer DSA: 0x09C5B094 fp: 14DF 2E6C 0307 BE6D AD76 A9C0 D2BF 4AA3 09C5 B094 ------------------------------------------------------------------------ From tutimura @ nn.iij4u.or.jp Tue Mar 12 10:47:30 2013 From: tutimura @ nn.iij4u.or.jp (TSUCHIMURA Nobuyuki) Date: Tue, 12 Mar 2013 10:47:30 +0900 Subject: gitorious repository for Xdvi-jp cleanup In-Reply-To: <513B2C63.5090006@nifty.ne.jp> References: <513B2C63.5090006@nifty.ne.jp> Message-ID: <20130312104730G.tutimura@nn.iij4u.or.jp>  皆様、土村です。 もう浦島太郎になってしまった気分です。すいません。 xdvi やその日本語パッチは、たくさんの派生物があるので、 どれだけ種類があるのか、先に全体像をまとめておくのがよいと思います。 私も派生物を作ってしまいましたし、 この ML の方には pxdvi と言っても何のことかわからないでしょうから、 その責任ぐらいは果たしたいと思います。 本家の xdvi にも2通りありますね。 (1) xdvi (2) xdvik -- kpathsea 対応版 ここで開発している日本語パッチは、(2) を母体にしています。 また texlive に収録されているのもこれですよね。 (3) xdvik-jp (このプロジェクト) (4) ptetex の xdvi (条件によっては pxdvi) (4') ptexlive の pxdvi ここのプロジェクトで開発されているのが (3) で、 (4) と (4') は私が (3) を元に派生させたものです。 どちらかというと (4') が開発版で、うまく動いた機能を 安定版として (3) にバックポートしていました。 ですので、fontconfig なんかは (4') で実装した覚えがあるのですが、 (3) までバックポートできているか記憶にありません。 調べる元気もなくてすいません。 さて、(4') を元にいくつかの派生物があるようで、 私には理解できていませんので、 どなたか説明していただければありがたいです。 それから、(3) を (2) に引き取ってもらうためには、 いろいろと課題があります。 思いつくだけ書き並べてみます。 (a) ライセンスが一枚岩ではない。 (b) 日本語機能拡張以外にも ghostscript なんかの機能拡張も、 一緒にまとまってしまってる。 本家には日本語機能とそれ以外を分離して渡す必要がある。 (c) 日本語拡張部分にしても、今では時代遅れになったシンボルが まだ残っている。zeit とか。 (d) フォントの設定ファイルの書式をどうするか、 統一的な合意が得られていない。 (a)(b) については ttk さんが精力的に調べて下さってるようで、 ありがたいことです。 (c) は、かなり努力したつもりですが、 まだ上流に取り込んでもらえるまでにはなっていないと思います。 (d) は派生物 (4') で好き放題やらせていただきましたが、 (3) にバックポートするには、いろいろ説明をして、 このプロジェクトの同意が得られるように 努力せねばならないと思っています。  ところで、xdvi 本家 (1) あるいは (2) の、 synctex への対応具合をご存知の方はいらっしゃいませんでしょうか。 いらしたら、お教えいただけるとありがたいです。 ----- 土村 展之 TSUCHIMURA Nobuyuki http://www.nn.iij4u.or.jp/~tutimura/ From: TANAKA Takuji Subject: gitorious repository for Xdvi-jp cleanup Date: Sat, 09 Mar 2013 21:34:43 +0900 Message-ID: <513B2C63.5090006 @ nifty.ne.jp> > ttkです。 > > Xdvi日本語パッチの整理のトライアルの場として > gitorious repositoryを作りました。 > > xdvik Japanese patch Cleanup > https://gitorious.org/xdvik-japanese-patch-cleanup > This project will clean up xdvik Japanese patch. > > https://gitorious.org/~ttk/xdvik-japanese-patch-cleanup/ttks-xdvik-japan-non-ptex > This branch try to remove pTeX support to clarify the difference which > is not related to Japan-local extention. > > ttk > > _______________________________________________ > Xdvi-users mailing list > Xdvi-users @ lists.sourceforge.jp > http://lists.sourceforge.jp/mailman/listinfo/xdvi-users From KXD02663 @ nifty.ne.jp Wed Mar 13 22:11:45 2013 From: KXD02663 @ nifty.ne.jp (TANAKA Takuji) Date: Wed, 13 Mar 2013 22:11:45 +0900 Subject: gitorious repository for Xdvi-jp cleanup In-Reply-To: <20130312104730G.tutimura@nn.iij4u.or.jp> References: <513B2C63.5090006@nifty.ne.jp> <20130312104730G.tutimura@nn.iij4u.or.jp> Message-ID: <51407B11.9090509@nifty.ne.jp> ttkです。 土村さん、お久しぶりです。コメントありがとうございます。 (2013/03/12 10:47), TSUCHIMURA Nobuyuki wrote: > 本家の xdvi にも2通りありますね。 > > (1) xdvi > (2) xdvik -- kpathsea 対応版 > > ここで開発している日本語パッチは、(2) を母体にしています。 > また texlive に収録されているのもこれですよね。 ここまではよいのですが、 なぜxdviとxdvikがいまだに並行して開発されているのか、が理解できません。 xdvi(non-k)の開発者のPaul Vojtaさんは、xdvikの開発の中心メンバーも兼ねているようですし。 たとえばライセンスの関係が理由でしょうか。 いずれにせよ、xdvi-jpがpatchを当てる元ソースはxdvikになりますから、 xdvi(non-k)のことは、知識として持っておくだけでよいと思っています。 > (3) xdvik-jp (このプロジェクト) > (4) ptetex の xdvi (条件によっては pxdvi) > (4') ptexlive の pxdvi > > ここのプロジェクトで開発されているのが (3) で、 > (4) と (4') は私が (3) を元に派生させたものです。 > どちらかというと (4') が開発版で、うまく動いた機能を > 安定版として (3) にバックポートしていました。 > ですので、fontconfig なんかは (4') で実装した覚えがあるのですが、 > (3) までバックポートできているか記憶にありません。 > 調べる元気もなくてすいません。 fontconfigは(4')に存在しますが、(3)(4)には存在していません。 (3)(4)は適当なタイミングで大体同期されていたように思います。 (4)は今後を考える上では、歴史をたどったり参考にする程度でよいと思っています。 > さて、(4') を元にいくつかの派生物があるようで、 > 私には理解できていませんので、 > どなたか説明していただければありがたいです。 あるとすると、 (5) tlptexlive のソースに含まれる patches/pxdvi-base 北川さんのAdobeJapan1-6対応などを含む。 (6) 私の始めたhttps://gitorious.org/xdvik-japanese-patch-cleanup だと思います。 あまり乱立するのも混乱のもとなので、 今後うまく使い分けるなり整理するなりできたらよいな、と思っています。 新しいことを実験する自由を残しつつ 正式版はまとまったものがあるような形が理想だと思っています。 (6)は、私がよかれと思っている整理の方向に進めるつもりです。 これを提案として、(5)や(3)に取り入れてもらえればよい、と思っています。 > それから、(3) を (2) に引き取ってもらうためには、 > いろいろと課題があります。 > 思いつくだけ書き並べてみます。 > > (a) ライセンスが一枚岩ではない。 > (b) 日本語機能拡張以外にも ghostscript なんかの機能拡張も、 > 一緒にまとまってしまってる。 > 本家には日本語機能とそれ以外を分離して渡す必要がある。 > (c) 日本語拡張部分にしても、今では時代遅れになったシンボルが > まだ残っている。zeit とか。 > (d) フォントの設定ファイルの書式をどうするか、 > 統一的な合意が得られていない。 > > (a)(b) については ttk さんが精力的に調べて下さってるようで、 > ありがたいことです。 > (c) は、かなり努力したつもりですが、 > まだ上流に取り込んでもらえるまでにはなっていないと思います。 zeit.c, zeit.h をリネームしてしまえばもうおしまいかと思っていましたが、 まだ整理が必要でしょうか。 > (d) は派生物 (4') で好き放題やらせていただきましたが、 > (3) にバックポートするには、いろいろ説明をして、 > このプロジェクトの同意が得られるように > 努力せねばならないと思っています。 (d)は土屋さんが書かれていたこと(仮想フォント名? PS系フォント名?)と 関係しているのでしょうか。 過去のMLログをざっと眺めている範囲では、私は中身が理解できていません。 (4')(5)と(3)の差は広がりつつあります。 新しいことを実験する自由を残しつつ 正式版はこれ、というものができてたらよいな、と思っています。 どう進めますかね。 From tutimura @ nn.iij4u.or.jp Sat Mar 16 23:04:53 2013 From: tutimura @ nn.iij4u.or.jp (TSUCHIMURA Nobuyuki) Date: Sat, 16 Mar 2013 23:04:53 +0900 Subject: SyncTeX =?iso-2022-jp?B?GyRCJEgbKEI=?= xdvi Message-ID: <20130316230453Q.tutimura@nn.iij4u.or.jp>  土村です。 xdvi の置かれている現状の復習をしたいと思います。 * エディタと相互ジャンプ (reverse search) TeX ソースとビューアの間で相互にジャンプする機能 (英語では reverse search と言うらしい)には、 2つの実装があって、古いのが src special、新しいのが SyncTeX です。 src special は、DVI ファイルにスペシャル命令(拡張命令)を書きこむので、 ビューアは DVI ware に限られます。 http://www.nn.iij4u.or.jp/~tutimura/tex/src-special.html Windows では dviout が対応しています。 Unix で日本語対応のものは事実上 xdvi-jp しかありません。 * SyncTeX の登場 新たな実装である SyncTeX では、別ファイルにソースファイルの 位置情報を書きこむので、対応するビューアは DVI ware の必要はなく、 PDF ビューアともジャンプをすることができます。 精度も src special より高そうです。 TeX エンジンでは、海外の pdflatex はもちろん対応しています。 pTeX も TeX Live 2012 あたりから対応しているようです。 対応する PDF ビューアはかなりの数があります。 さすがに AdobeReader ではだめですが、 Windows では SmatraPDF、 Linux では Evince(2.31.5以降)が有力でしょうか。 Okular, zathura, PdfViewer などというものもあるようです。 * xdvi-jp に与えるインパクト xdvi-jp の長所を書き並べてみます。 - 高速です。 - 日本語でエディタと相互ジャンプのできる Unix で唯一のプレビューアでした。 - DVI ファイルが更新されたら自動で読み込み直してくれます。 - 操作がキーボードからもできて玄人が好きそうです。 ところが、SyncTeX の登場と最近の PDF ビューアの進歩で、 「高速」以外の長所がほぼなくなってしまいました。;-( src special は、対応していない DVI ware には害があるので、 必要なときのみ on にせねばならないという手間がかかります。 SyncTeX はその心配もなく、また精度もより高いようですから、 気にせず便利に使うことができます。 xdvi 本家(2ヶ所)に SyncTeX 対応の動きはあるのでしょうか。 ----- 土村 展之 TSUCHIMURA Nobuyuki http://www.nn.iij4u.or.jp/~tutimura/ From KXD02663 @ nifty.ne.jp Wed Mar 20 23:06:14 2013 From: KXD02663 @ nifty.ne.jp (TANAKA Takuji) Date: Wed, 20 Mar 2013 23:06:14 +0900 Subject: rotatebox, scalebox Message-ID: <5149C256.6090802@nifty.ne.jp> ttkです。 現在のXdvik-jp には、 graphics.sty, graphicx.styの\rotatebox{}, \scalebox{}への対応が含まれています。 最初の著者は渡辺 毅さんで、↓がオリジナルのようです。前世紀ですね。歴史を感じます。 http://xdvi.sourceforge.jp/old/msg00062.html その後メンテナンスされており、若干の異同はありますが、 渡辺さんオリジナルの主要部分はそのまま現在まで引き継がれている模様です。 [1] bug fix, コードの修正 今回、動作確認を進めたところ、いくつか不具合が見つかり、 少々いじってみたところ、修正可能であることがわかりました。 現在のpxdvi (xdvik-jp)のコードでは、"Show PS and Bounding Boxes"モードのときの "Bounding Box"が正しく描かれないケースが多いですが、かなり直りました。 下記gitoriousリポジトリの先端は、私が修正したコードが入っています。 pxdvi: https://gitorious.org/xdvik-japanese-patch-cleanup xdvi (non-ptex): https://gitorious.org/~ttk/xdvik-japanese-patch-cleanup/ttks-xdvik-japan-non-ptex ご興味のある方は、ぜひお試しください。 [2] rotatebox, scalebox patchのxdvik projectへの投稿 graphics.sty, graphicx.styの\rotatebox{}, \scalebox{}への対応は、 非日本語のユーザーにも有益と思います。 せっかくの成果が、14年間も世界のユーザーに伝わっていないのは 実にもったいない話です。 xdvik projectへ取り込んでもらえるよう、働きかけてみます。 もし取り込んでもらえれば、xdvik-jp patchがぐっと小さくなるはずです。 [3] 既知の問題点 ↓こういうとき、epsの図の表示位置がずれてしまいます。 \rotatebox{60}{\rotatebox{60}{\includegraphics{box-xdvi-s.eps}}} \rotatebox{60}{\rotatebox{60}{\scalebox{0.10}{\includegraphics{box-xdvi-l.eps}}}} \scalebox{0.10}{\rotatebox{25.5}{\includegraphics{box-xdvi-l.eps}}} ↓こういうときは、図の表示位置もbounding boxの表示位置もうまくいきます。 \rotatebox{15}{\rotatebox{15}{\includegraphics{box-xdvi-s.eps}}} \rotatebox{15}{\rotatebox{15}{\scalebox{0.10}{\includegraphics{box-xdvi-l.eps}}}} \scalebox{0.10}{\rotatebox{-25.5}{\includegraphics{box-xdvi-l.eps}}} この対策は、私の手には負えませんでした。 チャレンジされたい方がいらっしゃればぜひお願いします。 余談: http://xdvi.sourceforge.jp/old/msg00062.htmlのコード部分を読むのに、 久しぶり(10年ぶり以上?)にuudecodeを使いました。 なんと懐かしい。 From KXD02663 @ nifty.ne.jp Thu Mar 21 00:03:35 2013 From: KXD02663 @ nifty.ne.jp (TANAKA Takuji) Date: Thu, 21 Mar 2013 00:03:35 +0900 Subject: SyncTeX =?ISO-2022-JP?B?GyRCJEgbKEIgeGR2aQ==?= In-Reply-To: <20130316230453Q.tutimura@nn.iij4u.or.jp> References: <20130316230453Q.tutimura@nn.iij4u.or.jp> Message-ID: <5149CFC7.90600@nifty.ne.jp> ttkです。 (2013/03/16 23:04), TSUCHIMURA Nobuyuki wrote: > xdvi 本家(2ヶ所)に SyncTeX 対応の動きはあるのでしょうか。 sourceforgeのxdvikの"Feature Requests"↓を見ても、 https://sourceforge.net/tracker/?group_id=23164&atid=377583 xdviの開発元↓を見ても、 http://math.berkeley.edu/~vojta/xdvi.html SyncTeXという語は見当たりません。 source specialは、2000年ごろから対応が始まっているみたいですが。 SyncTeXはspecialを使わないで、外部ファイルにデータを持つのでしょうか。 扱うデータはsource specialと異なったものなのでしょうか。 From tutimura @ nn.iij4u.or.jp Thu Mar 21 19:52:40 2013 From: tutimura @ nn.iij4u.or.jp (TSUCHIMURA Nobuyuki) Date: Thu, 21 Mar 2013 19:52:40 +0900 Subject: SyncTeX =?iso-2022-jp?B?GyRCJEgbKEI=?= xdvi In-Reply-To: <5149CFC7.90600@nifty.ne.jp> References: <20130316230453Q.tutimura@nn.iij4u.or.jp> <5149CFC7.90600@nifty.ne.jp> Message-ID: <20130321195240Z.tutimura@nn.iij4u.or.jp> 土村です。 > SyncTeXはspecialを使わないで、外部ファイルにデータを持つのでしょうか。 > 扱うデータはsource specialと異なったものなのでしょうか。  そうだと思います。 2010年の美文書の Win 環境や TeX Live 2012 に入っています。  海外の動向に目を向けてみます。 xdvi 本家は、SyncTeX 対応の表明がないばかりでなく、 開発自体もここ数年停滞しているように見えます。 以下が今の最新版です。 xdvi 2008/4/2 22.85 xdvik 2009/5/10 22.84.16 (xdvi-jp 2008/7/12 22.84.14-j1.40) 一方、SyncTeX 対応の PDF ビューアは最近も数が増えています。 これはどういうことでしょうか。 pdflatex の普及で DVI 飛ばしが始まってるのでしょうか? ----- 土村 展之 TSUCHIMURA Nobuyuki http://www.nn.iij4u.or.jp/~tutimura/ From KXD02663 @ nifty.ne.jp Fri Mar 22 00:04:39 2013 From: KXD02663 @ nifty.ne.jp (TANAKA Takuji) Date: Fri, 22 Mar 2013 00:04:39 +0900 Subject: SyncTeX =?ISO-2022-JP?B?GyRCJEgbKEIgeGR2aQ==?= In-Reply-To: <20130321195240Z.tutimura@nn.iij4u.or.jp> References: <20130316230453Q.tutimura@nn.iij4u.or.jp> <5149CFC7.90600@nifty.ne.jp> <20130321195240Z.tutimura@nn.iij4u.or.jp> Message-ID: <514B2187.6040103@nifty.ne.jp> ttkです。 (2013/03/21 19:52), TSUCHIMURA Nobuyuki wrote: > xdvi 本家は、SyncTeX 対応の表明がないばかりでなく、 > 開発自体もここ数年停滞しているように見えます。 > 以下が今の最新版です。 > > xdvi 2008/4/2 22.85 > xdvik 2009/5/10 22.84.16 > (xdvi-jp 2008/7/12 22.84.14-j1.40) 一応、xdvikのダウロードページを見ると、 http://sourceforge.net/projects/xdvi/files/xdvik/ xdvik-22.84.17 2012-03-31 xdvik-22.85 2012-04-02 というのがあって、正式なものだと思います。 TeX Liveと同期もしているみたいです。 CHANGESを見ても22.84.16と22.84.17の間は約3年止まっていたようです。 プロジェクトのweb↓は22.84.16のまま更新されていないようですが。 http://xdvi.sourceforge.net/ また、最近Vojtaさんがt1libをfreetype2に置き換えようと作業されているみたいで、 cvsリポジトリにこのところ動きがあるみたいです。 http://xdvi.cvs.sourceforge.net/viewvc/xdvi/xdvik/ 開発が停滞しているのは確かにその通りだと思います。 しかし、完全に停止しているわけではないようです。 > 一方、SyncTeX 対応の PDF ビューアは最近も数が増えています。 > これはどういうことでしょうか。 > pdflatex の普及で DVI 飛ばしが始まってるのでしょうか? それはそうだと思います。 日本だって、 最近のコンピュータではdvipdfmxとpdfビューアでも結構速いので、 xdviが好まれる場面は減っているのでは、と思います。 ただ、2011年のTeXユーザの集いのディストリビューションラウンドテーブルの記録を 読ませていただくと、 まだまだxdvi-jpの出番はあるのかな、という気にもなっています。 dviを最後まで使うのは日本人になりそうな気もしています。 それならもうひと頑張りして、TeXLiveやxdvik本家に取り込んでもらえるところまで やってみようかな、と思っている次第です。