ブロック I/O起動インターフェイス

Linuxでは、ファイルシステムからのI/O要求をブロックデバイスのドライバへの要求に変換するモジュールが存在する。

ブロック型デバイスドライバは、以下のようなデータ構造を利用して呼び出される。各デバイス(メジャー番号)毎に、I/Oリクエストを繋ぐためのヘッダを用意している。ファイルシステムからI/O要求(ll_rw_block関数)があるとブロック I/O共通関数内に用意されているrequest構造体にファイルシステムから渡されたbufferを繋ぐ。I/O要求のリンクが完了したのち、ヘッダに登録されているデバイスドライバの起動関数を呼び出す。

img55.gif

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I/Oのスケジューリングを行う。各ドライバ内ではその必要性がない。

requestの構造体と、遅延してドライバが起動されることの説明SCSIの場合は、I/Oのスケジューリングは更に下のSCSIモジュールにゆだねてしまう。

XXX: ll_rw_block()以下の処理
隣り合ったセクタへのI/Oを一つにまとめている。
ブロックの順序をセクタ順に並び替えている。
ドライバを起動する。

I/O完了時の処理

	デバイスからの終了通知 end_request関数。(昔のiodone関数相当)
	bh->b_end_io()を呼び出し、バッファをFSヘ返却
	このリクエストにバッファが無くなれば、
	リクエスト自体も解放

リクエストをキューから外し、bh->b_end_io()を呼び出す。汎用関数を利用せず、同様の処理を自前で持っているものもある。

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(NIS)HirokazuTakahashi
2000年06月11日 (日) 22時29分57秒 JST
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